ドイツのワイン

wine collageドイツ・ワインの歴史

人類の歴史よりもはるかに古い,1億4千年前にすでに存在していたといわれる葡萄の木は,氷河期を経た100万年ほど前から徐々に南欧の地域に増え始めたといわれています。

紀元前50年頃,シーザーが西欧を征服したときは,現在のフランスの地域にはすでにギリシャからの葡萄の品種が存在してワインも作られていましたが,現在のドイツの地域では,ギリシャからの葡萄の木もあり,ギリシャのワインの味を知っている人たちもいながら,ワイン製造の技術は伝えられていませんでした。
ローマ帝国が現在のドイツ地域で最初に征服した町はトリア,そのトリアから(現在のコブレンツまで流れる)モーゼル川沿いの地形を利用してワイン栽培が始まりました。というか,ワイン無しでは暮らせないローマ人が,自分たちのために苗木をイタリアから取り寄せ,葡萄の栽培とワイン醸造を始めたのです。
その後,野蛮な(?)ゲルマンの多くの部族が侵入し(ゲルマン人の大移動),最終的にローマ人を追い出したとき,ワイン栽培もワイン文化も破壊されました。

再びワイン作りが始まったのはフランク王国時代。カール大帝の強い奨励を受けた修道院の僧侶たちがワイン作りを地元の人々に指導した結果,多くの地域にワイン栽培技術が新たに伝えられて今日に至っています。現在でも多くのワインに修道院を意味するクロスター(Kloster)や僧侶(Mönch)という名称や記述が見られるのはそのなごりです。

ドイツ人とワイン

weinanbaugebiete deutschland landkarteビールの消費量が若干減り始めると共に,ワインの愛好家が増え,それに伴い「ワインを日常的に嗜む程度飲む人は健康」とさかんに言われていた時期がありました。
定かなことは分かりませんが,「ビールを好んで飲む人よりも,ワインを飲む人の方が日常生活の中で健康意識が高い」というのが真実に近い気がします。
また,ワイン生産地に近い地域に住んでいる人たちと,葡萄畑を身近に知らない地方の人たちや都会の住民とは,明らかに大きな違いがあります。
ドイツ全土にチェーン店を持つ大規模なスーパーマーケットでも,ワイン生産地の店舗にあるワインは種類・量共にとても多いのは,消費量の違いを物語っていると思います。

ドイツ人はドイツ・ワインを好んで飲む,というのも正確ではありません。食事用ワインについて云えば,ドイツ・ワインと並びフランスのワイン,特にフランスの赤ワインの人気は根強く,イタリア,スペインに並び,南アフリカ連邦,オーストラリア,そして米国(カリフォルニア)のワインも多く輸入され,専門家からも高い評価を得ています。

ドイツ・ワインのドイツ語

wine red white

ドイツの旅でワインを注文,これだけ知っていれば十分

白ワイン - Weißwein(ヴァイスヴァイン)

Riesling(リースリング)
Müller-Thurgau(ミュラー・テュルガウ)
Silvaner(ジィルヴァーナー)
Grauburgunder(グラウブルグンダー)

赤ワイン - Rotwein

Spätburgunder(シュペートブルグンダー)
Dornfelder(ドーンフェルダー)

辛口 - trocken(トロッケン)
中辛 - halbtrocken(ハルプトロッケン)
甘口 - lieblich(リープリッヒ)

ドイツ・ワインのトップ 10

Riesling(リースリング)

酸味の強さと桃のようなフルーティーな芳香。ドイツ,そしてお隣のフランス・アルザス地方で白ワインといえばリースリングと言うほど,白ワインの王者の地位を確立しています。ただ,リースリング特有の味はあっても,辛口から甘いワインまで様々なので,レストランなどでリースリングを注文するときは,辛口(trocken),中辛口(halbtrocken),甘口(lieblich)などの一言を付け加えてください。

Müller-Thurgau(ミュラー・テュルガウ)

リースリングとグーテデル(Gutedel)を組合わせて,スイス・テュルガウ地方のヘルマン・ミュラーが1882年に初めて醸造。若い白葡萄を醸造したテーブルワインとして日常的に飲まれる白ワイン。
悪く言えば,面白みも,自慢するほどの特徴もありませんが,良く言えば,くせがないのでどのような食事でも機会でも提供でき,高価なミュラー・テュルガウなどはないのでいくらふるまっても懐は痛みません。

Spätburgunder(シュペートブルグンダー)

赤ワインの王者。7世紀にフランスのブルゴーニュ地方から僧侶がドイツに持ち込んだピノ・ノワール(Pinot noir)です。
ドイツの赤ワインは,知っている限りピノ・ノワールしかなく,高級ワインでもデキャントするようなワインではありませんが,フランスのブルゴーニュ・ワインが好きな人ならば,微妙な違いがドイツのシュペートブルグンダーを楽しむ要素になりかも知れません。

Dornfelder(ドルンフェルダー)

濃い赤色で強い味,ややベリーやチェリーの香りがします。力強い味の赤ワインならば,ドイツではおそらくドルンフェルダーしかありません。ただ,安かろう・悪かろうのドルンフェルダーもかなり多くありますから,ラベルのチェックが必要です。

Silvaner(ジィルヴァーナー)

味も口当たりも強い白ワイン

Kerner(ケルナー)

詩人,Justinus Kerner に因んで名づけられた,若摘みの白葡萄からWürttemberg Weinsbergで,トローリンガーとリースリングから作られる白ワイン

Portugieser(ポルトギーザー)

ロゼのような淡い赤色で味もまろやか。原産地は,名称のポルトガルではなく,オーストリア。

Grauburgunder / Ruländer(グラウブルグンダー/ルーレンダー)

フランスのピノ・グリ(Pinot gris)で強い味。南ドイツ,シュパイヤーの商人,Johann Seger Ruland がブルゴーニュ地方から葡萄の苗木をドイツに持ち込んだ。

Weißburgunder(ヴァイスブルグンダー)

ブルゴーニュ・ワイン(Pinot blanc)の中で最も色が明るく,味も新鮮で軽く,若いうちに飲む白ワイン。

Bacchus(バッカス)

カシスやナツメグの強いエキスのような香りが発散される白ワイン。苗木の名称は,古代ローマ時代の有名な醸造家に因んで付けられた。

もうひとつのワインの種類

ビオ・ヴァイン(Bio-Wein)

有機ワインですが,ブドウの栽培地はチューリップなどの花々や香草などに囲まれた農地で,人工的な物質や化学肥料などは一切用いられません。このような有機ワインが生産されるブドウ栽培地はドイツ国内で約2000ヘクタール,ブドウ栽培地全体の約2パーセントを占めています。
醸造者にとっても仕事量が増える割にブドウ収穫量もワイン生産量も少ないので,必然的にワインボトルの価格も割高になります。EUビオ基準に準拠して生産されたワインボトルにはビオ・ラベル(Bio-Siegel)が貼られています。

フェーダーヴァイサー(Federweißer)

羽(Feder)が漂うように半分ぐらい発酵した酵母菌の粒子がワインの中で浮いているので濁っているような不透明な白ワインです。ブドウの香りが強くて甘いワインは,夏の終わりに最初に採取されるブドウから作られるので,ワイン祭りには欠かせません。ビタミンBや酵母菌からの栄養分もたっぷりで,キッシュやフラムクーヘン(Flammkuche, Zwiebelkuchen)などとの相性が良いようです。ただ,アルコール含有量は,4パーセントほどの軽いワインから11パーセントもある強いワインまでさまざまなので,甘さにつられて気楽に飲むと危ない部分もあります。

ゼクト(Sekt)

すでに出来上がったワインに砂糖と酵母菌を加え,改めて発酵されたワインです。シャンパンと呼ぶ人たちもいますが,当然ながらフランスのシャンパーニュ産以外の発泡ワインをシャンパンと呼ぶことはできず,似ても異なり,ほとんどのドイツ産ゼクトは値段も手ごろながら,品質もシャンパンよりは一段階落ちる気がします。個人的な意見に過ぎませんが・・・

品質等級(Qualitätsstufen)

ドイツ・ワインの品質等級は,ターフェルヴァイン(テーブルワイン),ラントヴァイン(上級テーブルワイン),特定のブドウ栽培地生産の品質ワイン,そしてワイン自体の評価レベルに準じた品質ワイン,これらの4種類に分類されています。

ターフェルヴァイン(Tafelwein)

品質等級では最も低いレベルのテーブルワインです。多くは料理に使用するような品質で,人によっては頭が痛くなるようなワインもあるので,やや要注意。
最低アルコール度は 8.5%~9.5% で,糖分を加えることが許されています。

ラントヴァイン(Landwein)

ターフェルヴァイン(テーブルワイン)と同じカテゴリーですが,品質的には上級になります。懐を痛めず(2~4 €)日常の食卓を飾るに十分な品質を持つワインも結構ありますが,ほとんどは白ワインで,ある程度の品質を備えた赤ラントヴァインを見つけるのは容易ではないような気がします。
いずれにしてもテーブルワインの品質はすぐに落ちるので,できるだけ新しい(1~2年)ワインを選んだほうがいいと思います。

特定栽培地の品質ワイン
(QbA: Qualitätswein bestimmter Anbaugebiet)

ドイツのワイン用ブドウ栽培地として指定されている13地域で栽培されたブドウ100%を使用したワインに与えられるラベルなので,品質保証というよりも原産地保証という認識でしょう。モスト(ブドウ果汁)に糖分を加えることは許可され,最低エクスレ度は50度となっています。
公認機関の審査に合格したワインのボトルには "Q.b.A." というラベルが貼られています。
注)2012年より,同一栽培地のブドウの割合は,100%から最低85%に下がったという記述もありました。

品質等級ワイン(Prädikatswein)

数年前まで品質等級付きの品質ワイン(Qualitätswein mit Prädikat)と呼ばれていた品質保証ワインです。糖分を加えることは許されません。
このレベルになると,筆者のような一般人は,どのワインでもおいしく感じるので,選択基準はそれぞれの味の好みになると思います。
つまり,6段階に分けられているドイツの品質ワインの分類基準は,モスト(ブドウ果汁)の糖分の量を表すエクスレ度なので,ワイン味の品質には多くの別の要素が関係 しながら,等級自体は「甘さ」で決められているわけです。
下記のような品質保証の指標と共に,2000年から,クラシック(Classic)またはセレクション(Selection)という記述を加えることができるようになっています。「クラシック」は栽培地の典型的な特徴を有する品質ワインに,「セレクション」は限られた生産量の辛口の高級ワインに記されます。
まぁでも,筆者レベルの2級グルメがレストランなどの食事でドイツの白ワインを選ぶときは,メニュー(Speisekarte)に "Kabinett" と記されたワインがあったら,通常は間違いないと思っていいでしょう。

カビネット(Kabinett

最低エクスレ度は73度。糖分が最も少ないながらも辛口という感じはなく,アルコール分も低く,ブドウの芳香が強いので,典型的なドイツおよびフランスのアルザスのワインの味といえそうです。

シュペートレーゼ(Spätlese

直訳すると「遅い時期に摘まれたブドウ」の粒で作られるので,辛口好みには甘い味,甘口好みはまろやかな味と言うと思います。
最低エクスレ度は85度です。

アウスレーゼ(Auslese

十分に熟した,最高品質に属するブドウで作られたワイン。
最低エクスレ度は95度。

ベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese

全熟からさらに時間を置き,選択されたブドウの粒で作られる最高級ワインで,超まろやかな味。
最低エクスレ度は125度。

アイスヴァイン(Eiswein

直訳すると,氷ワイン。非常に高い糖分と酸味は,凍結したブドウの粒に含まれ,食事には不向きですが特殊なワインとして日本人やアメリカ人に人気が高いようです。
最低エクスレ度は125度。

トロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese

貴腐して,干しブドウのように縮んだブドウの粒は150度以上のエクスレ度があるので,天然の甘みを持つワインとして最高級と云われています。

ドイツ・ワインの生産地

vineyards mosel 1

ワイン法で定められたドイツの13のワイン生産地域

デンマークに近いドイツ北端の地域でもワインが生産されていた時代もありましたが,長時間の太陽光線を必要とするワイン用ブドウの品質を,毎年安定して保つことはできず,現在ではドイツ中部以南,ほとんどは南ドイツ地方が主なワイン生産地になっています。

「ドイツ・ワインはフルーティーな味の白ワイン」というのが一般的な認識だと思いますが,総生産量の6割が白ワイン,3割が赤ワイン,1割がロゼとなっています。
もうひとつの特徴は,甘っぽい味を好むドイツ人が多いせいか,それとも食事にワインを飲む習慣があまりないため甘いワインの生産量が多く,その味に慣れたドイツ人に提供するためか,辛口ワイン(trocken)は5割弱,中辛口(halbtrocken)は2割強,そして3割以上が甘口(lieblich)となっています。個人的には中辛口でも,イタリアやフランスのワインと比較すると甘い感じがするので,半分ぐらいが甘い(品質が高いとフルーティーという言い方もできますが)という印象です。

ドイツのワイン生産地域はワイン法により,以下の13地域に定められています。
総面積は10万2千ヘクタール,最も広い地域はライン・ヘッセン地方の2万6500ヘクタール,続くプファルツ地方(2万3400ヘクタール)のバード・デュルクハイム(Bad Dürkheim)では世界最大のワイン祭りが催されます。

また,北緯51度に位置するSaale-Unstrut(ザーレ・ウンシュトゥルート)は,長年の歴史を有するワイン用ブドウ栽培地としては世界北端の地域です。

Ahr(アール: 540 ha)

ahrtal 1この小さな地域を流れるアール川(ライン河の支流)沿いの急斜面を見て,古代ローマ人は「ここなら葡萄を栽培できる」と確信したのかも知れません。
ワインの8割以上が赤ワイン(Blauer Spätburgunder, Blauer Portugieser)です。残りの白ワインは,リースリングとミュラー・テュルガウとなっています。ライン河の暖かさと長い日照時間に恵まれた葡萄で生産されるアール産シュペートブルグンダーの愛好家は多いようです。

お奨め

Die Ahrtalbahn(アールタールバーン)
ライン・モーゼル交通局(Verkehrsbund Rhein-Mosel)に属する電車ですが,ボン(Bonn)およびボンとコブレンツの間にあるレマーゲン(Remagen)から,ほとんどのワイン生産地を廻る,まさにワイン電車です。
所要時間: 約30分
 www.vrm-info.de

Baden(バーデン: 1万5800 ha)

baden 1北はハイデルベルク近郊から南はボーデンゼー湖まで,フランス国境沿いに南北に伸びるドイツ最南端,そして最長のワイン栽培地域です。9つの地域(Bergstraße, Bodensee, Breisgau, Kaiserstuhl, Kraichgau, Markgräflerland, Ortenau, Tauberfranken, Tuniberg)の中でも最も有名なのは,見渡す限り葡萄畑のカイザーシュトゥール(Kaiserstuhl)。フライブルクの西方10キロ,小さな地域ながら赤ワイン(シュペートブルグンダー)の品質の高さで知られる個人経営の醸造所が数多いので,田舎町の宿で郷土料理と品質ワインを同時に楽しむ一夜を過ごすのも一案です。 

Franken(フランケン: 6100 ha)

franken 1バイエルン州の北に位置するフランケン地方のフランケンワインのトレードマークはボックスボイテル,1200年の歴史を有しています。バイエルン州ながら,フランケンの人たちはワインを好む人が多く,ロマンチック街道にも入っている観光コースですが,多くの観光客はヴュルツブルクなど大きな都市に向かうので,ぜひフランケンの田舎で地ワインやワイン祭りを体験したいものです。
8割が白ワインで,辛口ワインではドイツで最も好まれているワインだと思います。主な品種は,ジルヴァーナーとミュラー・トゥルガウです。

Hessische Bergstraße(ヘシッシェ・ベルクシュトラッセ: 450 ha)

weinberg wh200フランクフルト南部からハイデルベルクに続く,ドイツで最も小さなワイン生産地の一帯は春が早く訪れ,温暖な一帯のため,ワイン栽培用の葡萄だけではなく,レンギョウ(連翹),桜,杏,木蓮,アーモンドの木なども育つ地域です。
リースリング,ミュラー・トゥルガウ,グラウブルグンダー,シュペートブルグンダー,いずれも強い芳香を持っています。

Mittelrhein(ミッテルライン: 460 ha)

mittelrhein 1ライン下りで有名なローレライの前後の一帯(Bingen と Koblenz の間)で,船から見渡すライン河の両側に広がる急斜面の葡萄畑です。
ワイン栽培地訪問を1箇所に絞るならばバハラッハ(Bacharach),バート・バカラックの祖先がいるかも知れませんよ :-)

年季が入った木骨家屋と急斜面のワイン畑のロマンチックな景観。

Mosel(モーゼル: 8800 ha)

mosel 1Mosel-Saar-Ruwer とも呼ばれます。トリアから続くモーゼル川沿いに古代ローマ人がワイン用の葡萄栽培を始めたドイツ最古のワイン生産地というだけではなく,世界で最も急斜面のワイン畑,そして品質の高い白ワイン用リースリング種で広く知られるようになりました。

モーゼル・ワインがお好みのワインでなかったとしても,ワインの生産地を廻る旅ならば,ドイツで最も印象的な景観が味わえる地域だと思います。トリアからでも,コブレンツからでもモーゼル川沿いに車を走らせ,モーゼル河畔と坂の上からの両方の景観と夕陽を楽しめたら最高です。

Nahe(ナーエ: 4200 ha)

white grapes 1ビンゲン西側のナーエ川の小さな流域で,知る人ぞ知る質の高い3品種の白ワイン(リースリング 25%,ミュラー・テュルガウ 16%,ジルヴァーナー)が栽培されています。

訪問したい町:
バード・クロイツナッハ(Bad Kreuznach),バード・ミュンスター(Bad Münster am Stein),イーダー・オーバーシュタイン(Idar-Oberstein)
(バードという名があるように,空気のきれいな保養地としても知られています)

Pfalz(プファルツ: 2万3000 ha)

pfalz 1オレンジやレモンの木があるドイツ唯一の地域と呼ばれるほどの温暖な気候なので,ワイン用のブドウ栽培に適しています。19世紀,バイエルンに所属したいたころ,ルードヴィッヒ一世はこの地方をとても気に入っていたそうです。

リースリング(20%),ミュラー・テュルガウ(14%),そして強味で濃い色のドーンフェルダー(12%)が栽培されています。
最も有名なワイン産地はダイデスハイム(Deidesheim)

Rheingau(ラインガウ: 3100 ha)

rheingau 1ユネスコ世界文化遺産に指定されているラインガウですが,昔からワイン栽培を担って来た修道院の建築様式も一見の価値があります。
多くの観光客がライン下りで立ち寄るリューデスハイム(Rüdesheim)一帯もラインガウ,修道院ならエーバーバッハ修道院(Kloster Eberbach),お城ならヨハネスベルク城(Schloss Johannisberg)


Rheinhessen (ラインヘッセン: 2万6500 ha)

rheinhessen 1ドイツ全土のワイン栽培地の約4分の1を占める,ドイツ最大の広さとドイツ最大の生産量を誇るラインヘッセンは,2008年からワイン首都マインツと共に一躍有名になりました。木骨家屋およびゴシックの建築物で知られるオッペンハイム(Oppenheim)には,地下5階に渡る迷路のようなワインケラーがあります。


Saale-Unstrut(ザーレ・ウンシュトゥルート: 750 ha)

saale unstrut 1ドイツ最北のワイン用ブドウ栽培地。1000年以上の歴史を持つ畑では,ミュラー・テュルガウ(22%),ヴァイスブルグンダー(12%),ジィルヴァーナー(9%)が栽培されています。
お奨め3ヶ所: フライブルク(Freyburg),ナウムブルク(Naumburg),ヴァイセンフェルス(Weißenfels)

Sachsen(ザクセン: 490 ha)

sachsen 1砂岩の斜面によって特徴ある景観が広がるエルベ川沿いの河畔が,ドイツで最も小さなワイン用ブドウ栽培地です。ドイツで最も美しい地方としてザクセン地方を好む人も多く,古都ドレースデンやマイセンなど,多くの日本人にも馴染みの深い地域です。
ワイン栽培地としてのハイライトはピルニッツ(Pillnitz)とラーデボイル(Radebeul)。

Württemberg(ヴュルテンベルク: 1万1400 ha)

grapes wh200広大なライン河とは違った趣のある,ネッカー川は南ドイツの住民にはもちろん,ドイツ旅行をする日本人にもハイデルベルクやテュービンゲンなどでお馴染みだと思います。中世の都市とワイン畑や黒い森の深い緑が良く似合い,芸術家だけではなく歴史上でも多くの人たちがそれぞれの魅了を記しています。
フルーティーな赤ワイン,トローリンガー(Trollinger)は南ドイツの人たちに最も身近なワインで,栽培地も全体の4分の1を占め,リースリング(20%)よりも多く栽培されています。また,黒いリースリング,シュヴァルツリースリング(Schwarzriesling)も17%ほど栽培され,赤ワイン生産の割合が白ワインよりも高いのは,ドイツではヴュルテンベルクとアールだけです。
お奨めの町: ルートク(Ludwigsburg)