パリ初のディジタル博物館「光のアトリエ」

atelierdelumiere 2ートの宝庫,芸術の都パリに新たに生まれた博物館。
21世紀のディジタル時代にふさわしい斬新さにあふれた博物館の名称は L'Atelier des Lumières。

フランス映画を発明したリュミエール兄弟に敬意を表すと共に新時代の幕開けにふさわしい表現が「光」だったのかもしれません。
いずれにせよ「アトリエ・デ・リュミエール(光のアトリエ)」という名前のとおり,歴史的な傑作が巨大サイズで浮かぶ光景は「光」。
ディジタル時代ならではの感じがしますが,作者である画家が見たらどんな印象を抱くか,興味も沸きます。

ドイツで(おそらく世界でも)有名な韓国人のエレクトロ・アーティスト,ナム・ジュン・パイクも多くのビデオカメラを展示場に設置して,時代を先取りしたパフォーマンスを行っていましたが,あれから数十年,時代はさらに一挙に飛んだ感じです。
ナム・ジュン・パイクが生きていたら,3300平米の空間と百数十台のディジタル映写機が醸し出す3D体験に,腰を抜かすか,協働するか,ぶち壊すか,芸術性に疎い筆者には想像すらできません。

博物館に変身した建物は旧鋳物工場。アナグロ的な古さが印象的なコンクリートと鉄骨だけのフロアーは高さ約8メートル。2つに分かれた空間のひとつ,大ホールは1500平米という特大キャンバスです。

4月13日に開館後,歴史的な巨匠の絵画のディジタル展示会が定期的に催される予定ですが,初回のイベントでは,グスタフ・クリムト,エゴン・シーレ,フリーデンスライヒ・フンデルトヴァサーなど,オーストリアの画家たち。約3000枚の巨大絵画が特別に編集されたウインナーワルツの30分間のバック音楽に乗って浮き出される演出です。
ひとつのショーのようにまとめられていますが,開館時間中,切れ目なく流され,初めと終わりを感じることなく,いつどこから何を見ても自由に楽しめる博物館だそうです。
以後,ブリューゲルやシャガールなど,現代絵画を主とした展示会が続く予定です。

atelierdelumiere fassade w900h500L'Atelier des Lumières
38, rue Saint-Maur
75011 Paris
Tel.: 01 80 98 46 00
www.atelier-lumieres.com

入館料
14.50 € : 一般
13.50 € : 65才以上
  9.50 € : 5-25才 
11.50 € : 学生,失業者,障害者など 
42.00 € : 家族(大人2名,子供2名)

開館時間: 毎日 10 - 18 h(金土は午後10時まで)
メトロ : 9 番線(Voltaire, Saint-Ambroise),3 番線(Rue Saint-Maur),2 番線(Père Lachaise)
バス: 46,56,61,69