身体障害者の旅


disabled w640プランは欠かせないけれど,十分動ける,楽しめるヨーロッパ

でも,身体が不自由な人が,偏見のまなざしを受けることなく,あまり苦労せずに旅行できるのは,中央以北の西ヨーロッパ。
南欧・東欧の旅行も不可能ではありませんが,ハード面で障害にぶつかり,身動きできなくなることもある覚悟が必要です。
特に,車椅子での東南ヨーロッパの旅行は,「挑戦の意志」がない限り,ずばりあきらめた方がいいと思います。

大都市では,ベルリン,アムステルダム,ストックホルム,ヘルシンキの地下鉄がバリアフリーの設備を整えています。それでも,都市にかぎらず,朝夕の混雑する時間帯はできるだけ避けましょう。

バリアフリーの設備が整っている鉄道の国は,トップはフランス,そしてベルギー,デンマーク,オーストリア,少し落ちてドイツとなるようです。

列車は1等,席は常に予約する。
ドイツの特急列車の場合,車椅子も入る広い1等のコンパートメントはすぐ隣に身体障害者用トイレもあるので便利。
小さなこども連れのファミリーや身体障害者は優先的に席をもらえます。

移動の手段や宿泊施設ではなく,障害者に対する人々の意識としては,経験では,スカンジナビア諸国とスコットランドです。

エジンバラのレストランで,ややみすぼらしい装いをした車椅子の人がひとり入ってきました。ウェイトレスがすぐにかけより,何かささやいたかと思うと,また仕事に戻りました。お金か,料理の残りでも乞うているのだろうと思いました。
ところが,おそらく,「すみませんね。あいにく車椅子が入れる席がなくて。見つかり次第すぐに案内しますから,少々お待ちください」という感じだったのです。
10分ほど経ってから2人の従業員が来ましたが,レストランの入り口とホールの間には,数段ながら階段があるので,車椅子をかかえて,微笑んで語りながら席に案内しました。
そのようなレストランに障害者がひとりで訪れることも驚きでしたが,平等に,気を使って対応することが,全く当たり前の日常という社会も,一種の感動でした。