メアケル首相の真意を全メディアが分析

angela merkel 876155 6407万人を超える人々がベルリンに集まったプロテスタント大会でオバマ前大統領との同席,そしてブリュッセルとシチリアのタオルミナでのG7サミット・NATO会議を終えたアンゲラ・メルケル首相の「感想」が新聞・テレビ・ラジオなど全メディアで放送され,彼女の真意について多くのトークショーでもテーマに取り上げられました。

9月の選挙に向けたミュンヘンのCSU大会でも強調したこのフレーズに,1リットルのビールジョッキを手にした2500名のCSU党支持派が数分間の拍手。数ヶ月前までの(メルケル首相に対するバイエルンの)冷たい態度とはうって変わった歓迎ぶりでした。

メディアにおけるタイトルは,「トランプ大統領への失望」,「トランプ大統領に愛想を付かした首相」,「やっと現実に気が付いた首相」などいろいろでしたが,多くの公の場で行ったメルケル首相のスピーチの中で,繰り返し引用された部分は以下のような文言です。

Die Zeiten, in denen wir uns auf andere völlig verlassen konnten, die sind ein Stück vorbei, das habe ich in den letzten Tagen erlebt.
Wir Europäer müssen unser Schicksal wirklich in unsere eigene Hand nehmen.

これまでお互いに相手を完全に信頼することができた時代は,一部ながら過ぎ去りました。私はこの数日間でそのことを実感しました。
私たちは,ヨーロッパ人として,真剣に独自の力で自分たちの運命に対して対処しなければなりません。

ただ,メルケル首相の真意がどこにあるのか,詳細についてはテレビ・ラジオで論議され,そして新聞の論説でも多少異なっています。しかし,分析や意見が異なっているのは,米国との関係をどのような形で保ってゆくかについての詳細部分であって,ヨーロッパをさらに強く安定した民主主義共同体に築き上げていかなければならない,という認識はドイツ人の過半数以上に前向きに受け止められたようです。