Sicher in Deutschland leben
ドイツで安全に生きる

crime w640安全認識を持って,失わない自由のために

行者にとっての安全,海外生活者にとっての安全,多少の違いはあるにしろ,多くの日本人の認識は,「安全な」日本に帰るまでの「無事」にあるような気もしています。

「安全」の範囲はとても広いですが,まずは犯罪から身をまもる安全。
残念ながらドイツでも,都市生活ではこれが最も重要な要素になっているのが現状です。
田舎は平和で人情味にあふれたところが多いという言い方もできますが・・・
多くの一般のドイツ人と同様,筆者も,自由(だった)社会を護り続ける国としてのドイツ政府の努力が不足していると思いますが,それに対して声を張り上げても現状変化はほとんど望めません。

police w640少し古いデータですが,ドイツでは2010年現在,3分に1軒のアパートが侵入され,検挙数は15%,内半分以上は証拠不十分で24時間以内に釈放,となっています。
ドイツでは捕まる可能性は極めて低い,万が一刑務所に放り込まれてもわずか数ヶ月,務所の生活環境は結構快適,というのはワルたちにとって常識なので,「ドイツは犯罪者者にとってパラダイス」という批評も的を得ています。
かっぱらい,置き引き,スリなどの軽犯罪はまさにやり放題,盗まれた人の方が警察に叱られる可能性が高いのです。
警察に届けても,盗難証明書は作成してくれますが,傷害事件でない限り,調査手続きはほぼ絶対行なわれません。
ひと昔前までは,南欧の軽犯罪や警察の対応に首を傾げていたドイツも同じようになりつつあります。

ドイツの現状と変わり始めた社会

日本人の間でも世代によって危機意識が異なるように,ドイツ人の間でもいろいろな認識があるようです。
しかし,ドイツに限りませんが,犯罪統計や連邦刑事局の発表とは多少異なり,多くのドイツ市民が感じ,認め,いらいらしている,21世紀初め頃から変わってきた傾向があります。

● 盗難プロ集団がドイツ国内を自由に縦横に住居押入りを繰り返している
● 日が暮れると,人は警戒して街に出なくなった
● 経済優先により,健康を害する環境・モノ・サービス・食が蝕まれている
● イスラム国がドイツ国内テロを公表しているので発生は時間の問題
● フィッシングなど,広まるネット犯罪に打つ手を持たない
● 善良なお年寄りを狙い打ちにした詐欺も国外発なので対策なし
● 自由社会と警察の追跡の限界を逆手に取った,表に出ない多様な軽犯罪の増加

自分で自分をまもる

camera w640これしかありません。
しかしドイツはアメリカ的な自己防衛策は認めず,かと云って,英国のような街中への防犯カメラの設定も現在のところプライバシー侵害として多数派の支持を得られていません。
旅行者,留学生,出張者,赴任者などを問わず,多くの日本人が海外を行き来する中,世界のあらゆる場所で毎日発生している危険な状況に対する防御策としての「安全への警告」は公私にわたり度々出されています。

在外邦人に対しても,人を見たら泥棒と思え,近づいて来る人は悪意があると思え,他人を助けるより自分の身のために逃げろ,知らない訪問者はみんな疑え,知らない人からの電話は信じるな,などなど,危険だらけの海外の社会への警告が継続的に出されています。
ややナイーブな日本人の習性を目覚めさせる意義はあるかも知れませんが,個人的には,9割ほどは困っている人を助ける意思のある人たち,半分ぐらいは積極的に手を差し伸べる人たちだと思っています。
定かではありませんが,Zivilcourage というのはドイツ発の精神ではないのでしょうか。
保ち続けたいものです。
自分の身をまもることだけ考えて他人を助けない非人間的な社会創りを進めないために。

日本人に対して出されている安全の手引きの多くに共通している標語も,ドイツの都市生活では当然のこととして心に留めておきましょう。

- 自分の身は自分で守る
- 危険な場所に近づかない
- 生命の安全を第一に考える
- 多額の現金を持たない
- 派手な服装、高価な携行品は避ける
- 夜間,人通りの少ない道は避ける

海外安全ホームページ(外務省)


鉄道の中央駅では常に注意!

欧州諸国でモノを盗まれる可能性が最も高い場所は都市の中央駅です。
ですから,ドイツに限らず,大きな町の列車の中央駅では最大の注意が必要です。
中央駅に比較すると空港は格段に安全です。ファーストクラスとエコノミーとの差のように,お金持ちへの待遇(安全性への配慮)は高く,貧乏人には「自分のモノは自分で守れ,盗まれたらお前の不注意」といわんばかりですが現実です。

 

プログラム提供元: CComment