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        ドイツで人から人に感染したコロナウイルス - 欧州では初めて

        コロナウイルスとドイツにおける感染

        it w640イエルン州で見つかったコロナウイルスの感染者が1月28日,4名になったことを受け,ドイツでも動揺が起き始めています。
        中国で直接感染した人と接触しない限り感染の恐れはないのでパニックに陥ることを諌める意見,「世界大流行の疫病は突然やってくる」と警告する声,それらに加え,陰謀説も流れ始めているので,噂に惑わされず,正しい情報収集と落ち着いた対応の準備は整えておきたいものです。

        ドイツへの感染の経路

        バイエルン州に拠点を置く自動車部品サプライヤーの会社で行われた短期研修に参加するために中国から来独した中国人女性がドイツへの感染元であることは確認され,まず研修指導員,続いて3名が感染,つまり研修に参加して彼女と接触した人たちのみが感染した可能性があることが分かっています。

        研修に参加した人たちおよび中国人女性と接触した可能性がある人たちを検診して結果が出るまで,とりあえずミュンヘン郊外の自治体Starn­bergにある当社の支社は日曜日まで休業を決定。

        この中国人女性は研修を終えてすでに1月23日に中国に帰国。現地で検査を受け,コロナウイルスの陽性が確認された報告をドイツの保健省が受けたのは1月27日。彼女は来独前に武漢から来た人の訪問を受けたとのことです。

        コロナウイルスの発生源

        中国保健省は2019年12月,中国の武漢市で原因不明の肺炎患者が出ていることをWHO世界保健機構に報告。その後,中国の医学研究者がコロナウイルスに属する新型のウイルスが原因であることを発表しました。
        最初の時期の患者の多くが行った武漢の市は,一般的な魚介類と共に,ネズミ,穴熊,狐,蛇などの野生動物を多く取り扱っているので,その中の少なくとも1匹の動物から感染した人から他の人たちに伝染していったとみられています。

        コロナウイルスの感染

        今回のコロナウイルスがどのように展開してゆくのかについては予想が困難なようです。
        はっきりとしているのは,普通の風邪と同じように,咳やくしゃみなどを近くで受ける密接した接触から感染することをロベルト・コッホ研究所は報告しています。
        したがって,現在のところ,コロナウイルスへの感染の可能性はドイツをはじめとする欧州諸国では低くても,帰宅したら手を洗う,うがいをするなど,一般的な風邪の予防は欠かさないことが推奨されています。

        ただ,感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は約14日といわれているので,注意を怠ることはできません。
        特に,免疫不全,高血圧,心臓・循環系の障害,糖尿病,腎臓病,呼吸障害など,慢性的な病を持っている人たちへの危険性は高いようです。実際,中国の保健省によると,中国におけるコロナウイルスの死亡者の多くはこれらの慢性病の持ち主だとのことです。

        ドイツでも発見された大規模なサイバー犯罪

        モーゼル河畔のダークネットの砦

        it w640インラント・プファルツ州刑事局は,特別部隊 GSG9 の支援を得て650名の連邦警察を動員し,犯罪サーバーが置かれた建物に押入り,無事に検挙を成功させた。
        ドイツ国内のサイバー犯罪の検挙では最大規模。

        いわゆるダークネットと呼ばれる不法ネットワークを管理しているサーバーがドイツにもあるらしいことを把握したのが5年ほど前。
        その後,気づかれないように証拠を固め,裁判所から許可を得て,やっと踏み込んだというのが事実のようです。NATOの施設としてドイツ連合軍が利用していた退避壕なので,踏み込むにしても,先方に気づかれたら強固な砦を破ることは非常に困難になると考えていたことは想像できます。

        2013年にシンガポール在住の59歳のオランダ人が,退避壕を備えた5階建ての建物付き5000平米の土地を35万ユーロ(約4千万円)で購入。ここにも長期間居住していたようです。いずれにしても今回,屋内にいた容疑者13名の内7名が拘束されたことは記事として書かれていますが,詳細は分かっていません。没収した設備(コンピューター約200台)は,ダークネットのサーバーとして使用され,ここから3年前に発生したテレコム関連120万台のルーターへの攻撃を含み,武器や麻薬の売買,偽造通貨,幼児ポルノのオンライン事業(Wall-Market)など,テロを除く不法オンライン一色の証拠データが発見されています。

        中国や北朝鮮などが悪徳サーバーの発信元として云われることが多いのですが,ドイツにもあったわけです。なぜ隠し通せたのか,公的な不動産なのに,という声も聞かれますが,モーゼル河畔(Traben-Trarbach)にある施設の閉鎖が決定した後も管理費がバカにならないため売却を急いだことも,大きな理由のようです。