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        ドイツでも発見された大規模なサイバー犯罪

        モーゼル河畔のダークネットの砦

        it w640インラント・プファルツ州刑事局は,特別部隊 GSG9 の支援を得て650名の連邦警察を動員し,犯罪サーバーが置かれた建物に押入り,無事に検挙を成功させた。
        ドイツ国内のサイバー犯罪の検挙では最大規模。

        いわゆるダークネットと呼ばれる不法ネットワークを管理しているサーバーがドイツにもあるらしいことを把握したのが5年ほど前。
        その後,気づかれないように証拠を固め,裁判所から許可を得て,やっと踏み込んだというのが事実のようです。NATOの施設としてドイツ連合軍が利用していた退避壕なので,踏み込むにしても,先方に気づかれたら強固な砦を破ることは非常に困難になると考えていたことは想像できます。

        2013年にシンガポール在住の59歳のオランダ人が,退避壕を備えた5階建ての建物付き5000平米の土地を35万ユーロ(約4千万円)で購入。ここにも長期間居住していたようです。いずれにしても今回,屋内にいた容疑者13名の内7名が拘束されたことは記事として書かれていますが,詳細は分かっていません。没収した設備(コンピューター約200台)は,ダークネットのサーバーとして使用され,ここから3年前に発生したテレコム関連120万台のルーターへの攻撃を含み,武器や麻薬の売買,偽造通貨,幼児ポルノのオンライン事業(Wall-Market)など,テロを除く不法オンライン一色の証拠データが発見されています。

        中国や北朝鮮などが悪徳サーバーの発信元として云われることが多いのですが,ドイツにもあったわけです。なぜ隠し通せたのか,公的な不動産なのに,という声も聞かれますが,モーゼル河畔(Traben-Trarbach)にある施設の閉鎖が決定した後も管理費がバカにならないため売却を急いだことも,大きな理由のようです。