死刑制度の新たな導入となると,トルコとのEU加盟交渉も終了

justice w640トルコのクーデタが失敗に終わった後,EU委員会および欧州各国から,何よりもエアドアン大統領に対する批判的な警告の声が大きくなりました。キーワードは「死刑の復活」です。
エアドアンがトルコ大統領になって以来,経済的には明らかな向上を示しながらも,エアドアン大統領のワンマン的な非民主性に対して,西欧メディアでは毎日のように類似した批判が見られたのは事実ですが,死刑を執行している国は法治国家ではない,となるとどこかの国は声を失うかもしれません。

法治国家としての原則の遵守をエアドアン大統領に警告

トルコはEU加盟の前段階として,ヨーロッパにおけるトルコ国民のビザ免除を申請しているのですが,民主主義国家および法治国家としての原則に反する項目が数多く挙げられ,これらをクリアーすることがEUから条件として出されています。しかし,これらの多くはグレーゾーン的な部分も含まれているので,デモやテロへの対応やジャーナリストの拘束など,事件が起こるたびにメディアは受け入れらない「西欧諸国の価値観」を示していたようです。

法治国家は建前,本音は経済?

こんなことは誰に言っても,「(人間と世界を動かしているのは,第一に金,というのは)当たり前じゃないの!」と,驚きの声も興奮も返ってきません。日本人も北米人も欧州旅行はノービザ。ノービザでも,日本人は欧州を脅かすどころか,旅行者も,就労者も,日系企業も,欧州諸国にとっては援助してでも来て欲しい存在。死刑制度に対しても,遠く離れた経済大国のアメリカや日本ならば,将来的ないつかの廃止に希望をつなぎ,批判の小出しは続けながらも,「民主主義と法治国家の原則に反するアメリカと日本」とは間違っても公には言いません。
でもトルコには言うのです。トルコがEU加盟となると,イスラム価値観とのギャップは言うに及ばず,経済的にもWinWinどころか欧州にとってデメリットが大きい,という世論が大勢を占めているようです。

プログラム提供元: CComment