burning usa flag time w400「今回はアメリカの旗は焼かれなかったなぁ」と苦笑していたのは,ベルリンに住んでいたアメリカ人の友人。サッチャー首相の令でフォークランド(アルゼンチン)に英国軍が侵攻したときです。確かに,覚えている限りでも,ベトナム戦争以降,ことあるごとにアメリカの国旗(ばかり)が焼かれる映像を見てきたので,こっちももらい笑いしてしまいました。

そして今,トランプ大統領旋風の中,先日のG7サミットでも,少なくとも主要メディアでは米国国旗の冒涜は見られませんでした。イラク戦争時のブッシュ大統領とは異なり,現在の世界の反発は,アメリカという国に対する以上にトランプ氏個人に向けられているのではないかという気がしてきました。トランプ氏さえいなければ,アメリカはもっとましな行動をしてくれるのではないかという,多くの人たちの期待も結構あるように思えます。

そして昨日の,パリ協定からの離脱を宣言するトランプ大統領。対するマクロン大統領の短いスピーチ。少なくともぼくはマクロン大統領から大きなインパクトを感じました。真実はわかりませんが,人間としての明白な品格の違いが見られます。

だんだんトランプさんが可哀想になってきたなぁ

どうして?

この人は非常に惨めな人生の最後を迎える気がしてきたよ。ここまで来ると,もはや権力の横行への批判と呼べる段階ではなく,これまで反対派だった人たちはもちろん,アメリカのリベラルな共和党員や世界中の多くの人たちから,怒りを超え,呆れられ,軽蔑されはじめる。そして及ぶ力が弱まるや否や,これまでゴマスリしてきた世界の政界・経済界人も急に軽蔑しはじめるよ。
人間として耐えられない最も大きな苦痛のひとつは,軽蔑されること。力と金がなくなった人には,容赦なく軽蔑の眼差しを向けるようになる。何を言うわけでもない,完全無視,または軽蔑の眼差し。権力と金で,従っているように思えた味方もすべてフェイク。みんなが離れていく。

温暖化対策のパリ協定離脱では,カリフォルニア州は勿論,石油業界やゴールドマンサックスのトップも批判しているようなので,専門的なことはわかりませんが経済的にも不利を蒙る可能性が大きいのだと思います。加えて,ロシア疑惑などが実証されると政治生命も危なくなる。マネー・ロンダリングや不正納税が暴かれると一挙に財産も消える。

だんだんトランプさんが可哀想になってきたなぁ。

そんなこと心配しなくていいわよ,それより今月の光熱費,どうやって払うの?

プログラム提供元: CComment