royalmarriage japan田舎の小学校時代。テニスが縁で結婚された(という)皇太子殿下と美智子妃のパレードを祝うために,授業中止で生徒全員が大通りに並ん で国旗を振りながら眺めた美智子妃。もちろん皇太子殿下(現在の天皇)もオープンカーに座っていたのでしょうかなぜか(僕の)眼中にはありませんでした。

そしてウン十年を経て,同じ人が,今度はテレビで語っています。
ヨーロッパでのメディアでは,ヒロシマ原爆記念日ニュースは今年はほとんど聞かれなかったのに,天皇陛下の「退位の示唆」は大きく取り上げられていました。
インターネットビデオで天皇陛下が語られるのを聴いていて,スウェーデン,オランダ,英国などの国民が王室の人たちに抱いているような気持ちというか,普通の目線でお言葉を受け止めた自分に気づくと同時に「個人的な気持ちとして」と断った上で語られるひとことひとことが(恐れながら)とてもよく分かる気がしました。

ただ,ヨーロッパのテレビニュースできちんと聞いたのはドイツのZDF国営第二放送だけですが,いつものごとくの「日本人にとって神にも等しい天皇」という形容詞がまた気になってしまいました。
そうかなぁ,どころか,そんな風に思っている人はほとんどいないのになぁ,という確信に近い思いです。
君主制,そして君主国としての日本に関しては多様な意見があると思うのですが,最近の,戦後世代の二代目,三代目の人たちが,日本の皇室に対して抱いている気持ちはどのようなものなのでしょうか。

いつだったか,南ドイツのバーデン・バーデンで,同伴した人に「このホテルは確か昭和天皇も宿泊されたんですよ」と何気なくいうと,その人は「おかぁさん,おかぁさん,このホテル,テンちゃん泊まったんだって! なんでこんなとこ来たんだろうね,テンちゃん」と,奥さんに叫ばれたのです。
ぼくは悪い気はせず,ただびっくりしただけですが,何となくまた思い出したことがありました。
確か,はしだのりひこだったと思います。トイレを巡る皇室の小話で,ブッ,陛下?,トントン,長いね,そろそろ皇太子殿下?という感じだったでしょうか。

僕らの親の世代が聞いたら逆上するような無礼にも勝る無礼ですが,君主制度の廃止も大勢を占めない日本の皇室,英国のようなスキャンダルまみれからはほぼ無縁の,神でも神の子でもない日本の天皇は,皇后陛下と共に,ひょっとすると現代世界の君主制度の手本にすでになっているのかも知れません。

プログラム提供元: CComment