brexit 1自分が他人よりも豊かになりたい少しのエゴ,社会や世界がより良い方向に向かうことに寄与したい少しの良心,母国が尊敬される地位に納まって欲しいと願う少しの愛国心,そんな小さな気持ちを持ちながら毎日の自分と自分の家族の生活に四苦八苦しながら生きているのが普通の,ほとんどの人だと思っています。

しかし,実世界では,表面的には民主主義の遵守を唱えながら,市民を守る代表者を装いつつ,とてつもなく一般市民を見下した態度で,エゴの塊の行動を起こし続ける頭脳の優れた人間たちがいる。

自分が信じる正当な声を上げられる自由。自分の考えに一番近く,力を持った代表者を支持して政治に影響力を与えるのが民主主義の政治参加。
誰にも異論がない民主主義と言論自由に守られて,自意識しているのかいないのか,時には権力,時には名声,時には金のために,エゴで突き進む「頭の良い」人間たち。ドイツ語で(おそらく英語でも)はこのような「頭の良さ」は intelligent ではなく clever と言うはずです。彼らに騙されるほうが悪いのか,そういう人間を抑えらず,正しい情報を伝えられない知識層や政治家が責任を果たしていないのか,歯がゆい思いは今日も明日も続きます。

BREXIT に関しては,欧州連合に属していた英国のどの部分が不公平であると,多くの英国人に思われていたのか正確には分かりません。おそらくほとんどの英国人は,自分に関係がある部分,ほんの一部のみを見て,メリット・デメリットを判断したのであろうと察します。
おそらく最大のポイントは金のGive and Takeの不公平,次いで難民をはじめとする在英外国人の存在だと思っています。
いずれにしても,ほとんどの英国人は自分の周りのGive and Takeで自分に利が多いのか,損が多いのかで一喜一憂しているだけでしょうし,もし英国にぼくが住んでいたとしても本音の部分ではそこが考えの中心になったと思います。

ドイツに住む,ミドルクラス以下の暮らしをしているぼくとしては,英国が欧州連合に留まろうが,脱退しようがどちらでもよいので,英国人の決定を認めたい,と思う気持ちが本当は一番大きいのです。

しかし,それができない大きな理由があります。

ドイツでは1年ほど前から英国の欧州脱退の可能性に関するニュースや記事が主要メディアで見られるようになりました。
最初の頃は,英国とEUとの支給額・受給額との関連が主要だったと記憶していますが,これはドイツ対EU,東欧諸国対EUなど,度々ニュースで取り上げられる材料です。
しばらくしてから,英国内の都市と地方,ホワイトカラーとブルーカラー,難民・移民問題,健康保険制度など,英国の内部に入り込んだドキュメンタリーがテレビ放映されはじめ,ラジオの討論番組も含め,いつも興味を持って視聴していました。

そこでいつものように出て来るのがボーリス・ジョンソンという人物。そして彼との関連で,新聞メディアのデイリー・ミラーやサンなどに書かれている内容についても徐々に知るようになりました。もちろんドイツメディア製作による番組や記事ですが,英国メディアへのインタビューも含み,英国のさまざまな業種で働いている人たちの声にも耳を傾けているので,まぁ嘘のない中立的な報道と考えていいでしょう。

まとめると,10年以上前から,英国メディア,特にスキャンダル志向の新聞・雑誌などで,徹底的に繰り返し繰り返しEU所属の不都合や不平等について書かれ続け,その筆頭に立っていたのがボーリス・ジョンソンということのようですが,誤っているのでしょうか。

英国は民主国家ですから,これから数年間はともかく長期的には大きな財政問題は起こらないと思います。勿論素人意見ですが。
細かい部分では,「こんなはずじゃなかった」と憤慨する人たち(業種)も出て来るでしょう。
デマを流し続けた二流メディアやボーリス・ジョンソンは逃げ切るどころか,本音だった自分の狙いは達成しているのです。

それよりも,最終的には大きな混乱は起こらなかったから良かったとはとてもいえない,とてつもない莫大な量の新EU業務に追われる,無くてもよかった無駄な業務がこれから始まるのです。

ほかに言いようがない,ほんとに迷惑千万なBREXIT騒動を起こしたクレバーたちにうんざり。

プログラム提供元: CComment