多くの人たちの予約方法として一般的になりつつあるホテル・ポータル

特に(外国語の苦手な)日本人にとってオンライン予約は便利で,ホテルの予約方法として安定した人気を得つつありますが,でも。

ホテルに直接予約するよりも高いことも度々

ドイツ消費者調査会社とシュピーゲル誌がホテル540軒の予約をポータルサイトでテストした結果,全体的にあまり芳しくない次のような結果になりました。

  • 本当にサービス宿泊料金を提供しているホテルは実は少ない
  • 実際のホテルの宿泊料金よりも最大67%も高いホテルポータルも存在
  • 顧客にやさしくないほとんどのポータル

17ホテルポータルの内,及第点を得たのは2サイトのみ
- HRS
- booking.com

ドイツの町によっては掲載ホテルが全くなく,宿泊料金も高いサイトも
HotelClub, Hotelopia, Vivastay など

ポータルサイトに対する大きな誤解

割安の宿泊料金がいつも得られる?

  • 540ホテルの内,実際よりも安い料金が提供されていたのはわずか22%
  • 逆に,ホテルへの直接予約よりも高かったのは36%
  • 残りは同料金

掲載ホテルの数が豊富?

Vivastay - 5分の1のホテル
Hotelopia - 3分の1のホテル
HotelClub - 3分の2弱

ホテルテスト側が出したメール問合せには,半分以上から返事なし。そして電話をかけても多くのポータルでは長い待ち時間。
顧客の問合せサービスにおいて最高点を得たのは booking.com

宿泊料金の安さにおいてもbooking.comは最高点を獲得,しかし総合点のベストはHRS。使いやすさだけではなく,ほとんどのホテルをカバーしているデータ量の豊富さが評価されました。
因みに商品テスト財団(Stiftung Warentest)が2012年に行った比較テストでも同じような結果となっています。

ただ,当事者のホテル側はポータルサイトに対して,どのように考えているのでしょうか? HRS や booking.com から宿泊料金の値下げ(つまり仲介コミッション代の値上げ)をせまられて困っている,というホテルオーナーの声を聞いたこともあります。ホテルに対して予約方法をたずねると,全員が「当ホテルに直接連絡してほしい」と強調します。ホテル側に入る収入が多くなるからなのか,実際にポータルサイトよりも安い料金を提供,または直接予約客には良い条件の部屋を提供するのか,一歩踏み入った質問は行ったことがないので,詳細はわかりません。
しかし,安さを完全には信用しないほうがよさそうです。ホテルに直接連絡して,高い料金を提示されたら「ナニナニ・サイトではいくらとなっていますが・・」と言っても十分に構いません。

ホテルに目星が付いたら

  • 該当ホテルのサイトを見て,料金をはじめとする,情報を確認
  • 確定予約前にキャンセル条件を確認。キャンセルいつでもOKは,キャンセル料なしの意味ではない。
    (数日前からキャンセル料が発生するホテルから,当日の18時まで未到着の場合は自動的にキャンセル料なしで予約が取消しになるホテルなどまで,条件はさまざま)
  • 他のホテルポータルサイトとも比較

要注意 - スマートフォーンのバーゲン料金

現在,パック旅行・航空運賃・ホテルなどの格安ラストミニッツ料金において,スマートフォーン間とのタイムラグが問題になっています。バーゲン料金が提供されている時間が過ぎても,スマートフォーンでの掲示が続いているため,それを信じて予約したのに実際の料金は高かった,というものです。100ユーロのバーゲンが正料金の250ユーロ,つまり振り込みOKをクリックすると100%以上も高い金額が振り落とされていたというクレームが非常に多く発生しているようですが,デスクトップを介したオンライン売買では正常に機能しているため,これまでクレームが受け入れられたケースはないようです。


ところで,この間,デュッセルドルフからシュトゥットガルトに所用で行った折,乗車したのは ICE だったのに路線工事のため迂回してライン河畔沿いを走りました。1時間余計に時間を要しましたが,おかげで昔眺めたライン川沿いの景観を存分に愉しむことができました。多くの旅行者は,心を休めるために来ているわけですから,少しでも早く着くために高い料金を支払うのは理不尽な気もします。
また,このライン河畔に関しては,フランクフルト・マインツ~ケルン・デュッセルドルフ間を鉄道で移動される方は,時間の余裕を少し持つだけで,車窓の眺めを満喫できますよ,と改めてお奨めしたいと思います。ただ,やはり天気の良い日に限りますが・・・

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