ドイツ(ヨーロッパ)で始めるネットショップ

online shopping w640ドイツ居住の方々の多くはインターネットのプロバイダーと契約されていると思いますが,最近はほとんどのプロバイダーの契約パケットに,ブログサイト,一般WEBサイト,ショップサイトなどをワンクリックでインストールできる機能が含まれています。

個人または小規模事業を営んでいる方は,プロバイダーが提供しているシステムを利用する方法が簡単で手っ取り早いのは事実なのですが,ショップが一時的なものでない限り,後々にシステム変更となると結構時間を要する可能性があることも留意しておいてください。

ご存知のように,手づくり品でも商品でも,ネット販売には次のような方法があります。

  • モールに参加(Amazon,eBay,Etsy など)
  • ネットショップサービスを利用
  • 独自のショップサイト作成
  • すでに持っているホームページにショップ機能(決済機能)を追加
  • DropShipping 利用

「モールに参加」:Amazon, eBay だけで世界の全ショップの市場占有率は66%,その他のショップで2%以上のシェアを持つサイトはなさそうなので,まさに現在の通販サイトは両社の寡占。

「ネットショップサービスを利用」というのは,プロバイダーのサーバーにすでにインストールされているショップシステムやShopify のようなクラウドシステムのことを指します。
ドイツで知られているショップシステムは,WiXStoresJIMDOVersaCommerce,SUPR,STRATOIONOS (1&1),HostEurope などです。

「ホームページにショップ機能を追加」とは,個人のブログなど,自分専用のWEBサイトを持っている場合,(プラグイン,モジュール,アプリなどと呼ばれる)ショップ機能を組み込む方法です。自分が書いた記事に関連した商品を掲載をすることが多いですが,1品でも「売る品物」を掲載すると,商用サイトとしてドイツ法規およびEU電子商取引に準拠した説明文の記載が必要になります。

いずれにしても,ドイツのプロバイダーと契約されている方は,ショップサイトを無償または少額でテスト作成できると思うので,自力でどの程度できるか試行しながら,機能やデザインを調べてみたらいかがでしょうか?

インストールはワンクリックでできたけれども,作成していくのは無理だなと思われたら,独自のショップサイト作成はさらに難しいので助力を借りるか,学び直すか,別の方法を考えたほうがいいかもしれません。
特に,ドイツのプロバイダー特有の問題は原語がドイツ語であること。英語圏で開発されたソフトでも,ドイツのプロバイダーの下でインストールされるショップシステムの原語は自動的にドイツ語になることがほとんどです。

また,ドイツのプロバイダーの場合,サポートも通常はドイツ語のみなので,ネックになる可能性があります。
従って,ドイツ語以外の言語(例えば,日本語があれば日本語)でシステムをインストールしたい場合は,まずショップのアプリケーションシステムを自分のローカルコンピューターにダウンロードした後,FTPを介して,改めて手動でプロバイダーが管理している自分のフォルダ(ディレクトリー)にアップロードする作業が必要になります。

多言語サイトとは欧米語のこと?

多言語サイトまたは原語と英語の2ヶ国語サイトが一般的になりつつありますが,多言語は多言語でも中国語・韓国語・日本語のような,字間がないダブルバイトの言語を原語(ソースランゲッジ)とした多言語サイトは,経験的に,ほぼ必ずどこかで問題が発生します。
その際,ドイツ人サポートは(中韓日語の特殊性を知らないので)あまり頼りになりません。日本から情報を得ようと思っても,日本では日本開発のソフトを使用していることが多いので,問題解決できなかったことが経験上たくさんあります。

従って,ヨーロッパでネットショップの制作を計画されている方は,欧州人のみが対象の場合は問題ありませんが,日本語も含みたい場合は,原語を欧米語にして日本語に訳すという形にしたほうが良いような気がします(定かではありません)。

筆者はこれまで(売るモノがないので)自分自身のショップを制作した経験はなかったのですが,最近立ち上げました。これまでの顧客のショップサイト作成の経験から,Woocommerce (Wordpress) に決めました。商品は少ないので Shopify でもよかったけれども Shopfy は多言語機能が弱い。多言語機能がしっかりして,きれいなデザインが多い Prestashop も気に入っていたのですが,日本人ユーザーが少ない。Wordpress のほうがシェアがあるので仕事にもつながると思ったのが理由です。
因みに,本サイトは Joomla で,今のところ一番気に入っているCMSなのですが,VirtueMart などショップソフトが貧弱な印象なので Joomla 利用はあきらめました。
高評価の Magento は高価だし,ちょっと敷居も高い。

日本と異なるドイツおよびEUの商取引法

日本でもドイツ,ヨーロッパでも「インターネットを介したオンライン」で行う事業のノウハウは基本的に変わりませんが,最も注意すべき,且つしっかり知っておくべき部分は許可,法律,および税金(税務署)だと思います。

  • 個人の副業としての,モノの販売またはサービスの提供
  • 個人の,主要な収入源として行う,モノの販売またはサービスの提供

 個人の古物を eBay で売ったり,数品を Amazon に出す程度では所得税はかかりませんし,申告も不要です。蚤の市などでの販売も同様です。

しかし,自サイトなどで行う商売となると,営業許可の取得だけではなく,商品説明や保証,取引契約,決済,個人情報保護など,多くのドイツ語表記および法規遵守が求められます。

プログラム提供元: CComment

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