ddorf landtag 1なぁに~が何だかわっからないのよお~,とはこんなことを言うのでしょうか。

前日まで,「勝算はゼロではないけれども・・・,まぁひょっとすると・・・」というような口調だったラシェット(Laschet)CDU党首。自信満々の落ち着きを見せ,(会員専用ページだったので読めませんでしたが)日本の主要新聞も小池百合子氏の躍進と比較して注目していたクラフト現NRW州相は,最終開票を待つこともなくあっさり敗北を認めると同時に党首も降りることを宣言。

知り合いの年配のドイツ人が「こいつらは政治を冗談で捉えているのか」と憤慨していた,前回初登場の海賊党(Pirat)はあっさり消滅。 緑の党は賛同者がほぼ半減,かろうじて州議会の議席を獲得できただけの惨敗。 昨年まで飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びていたAfDも,峠を越したのか今年の初めから急激に人が離れ始めたと思われていたのにもかかわらず,緑の党を超える成績。

とにもかくにも,1人一票が与える結果の分析すら,簡単ではないようです。

ドイツ・メディアを通して聞く,識者や市民の声もとにかく多様。 ラシェット氏が勝ったのではなく,NRW州で最大の課題となっている,学校の施設を含む教育問題,移民と失業,犯罪増加と安全,ますます広がる貧富の差などに対する州政策に不満を抱いている人の割合は3分の2近く,それらによってクラフト氏が落とされたという声があるかと思うと,全く逆の意見もある。クラフト氏の支持率は高いのだけれども,ベルリンのテロにおけるNRW州内務大臣の失策が今回の選挙にも影響した。また,最終段階でメルケル首相が幾度もNRW州で演説した結果,難民が少ない追い風もあり,多くの人たちが説得された? 対して,首相候補への登場当時の人気と自信に乗って遠くから叫ぶだけのシュルツの行動に背を向け始めた人が増えた? ディジタル世代のリントナーはソーシャルネットワークを駆使して大きな成功を収めた? 環境と自然を重視するあまり,ルール工業地帯の産業の建て直しにヴィジョンを示すことができない緑の党?

とにかく,ドイツの他の地域と比較しても,多種多様な人間・人種のるつぼであるNRW州,ホワイトカラーとブルーカラーが人間だけではなく都市としてもいまだに明確に分かれているNRW州なので,政治に対する要求・要望はとても異なることは想像できるのですが,個人的にはCDUとSPDの政治の違いすら理解できていません。 いずれにしても,2010年のハネローレ・クラフト女史の登場時と同様,NRW州議会の構成が大きく変わった2017年です。

プログラム提供元: CComment