固定電話 and/or モーバイル

mobile phones w640一家に一台(ひとつの番号)は当たり前だった電話の時代はとっくに過ぎ去り,インターネット(IP)電話の年が始まるときに,果たして固定電話が必要なのか疑問も沸いてきます。

家庭の場合,固定電話(番号)は通信回線を引くときの「おまけ」に変わったような気がします。

初めて通信回線を引くときの選択肢

家庭でも事務所でも,電話よりもインターネット常時接続の方が優先且つ必須,と考えている人はますます多くなりつつあります。電話無しで暮らせても,インターネットがないと情報収集だけではなく,日常の多くの手続きなどもできなくなっているからです。

電話回線の提供が自由化されても最大且つ唯一の会社だったドイツ・テレコムのシェアは未だにトップなのですが,同様のサービスを提供する通信会社や個々の要望に応じた通信サービスを選択するリセラーも数多くあるので,ドイツで最初に通信回線を引く場合は,まず希望する項目から考えましょう。
一旦契約すると通常は24ヶ月縛られます。

  • 固定電話
  • 携帯電話(スマートフォン)の数と使用頻度
  • テレビ(100チャンネルあっても9割以上はドイツ発の番組)
  • インターネットとインターネットを使用するデバイス数

自宅に複数の(通信可能な)デバイス(スマートフォン,タブレット,PCなど)があり,毎日自宅で利用する時間が合計で数時間以上になる場合は,通信会社(テレコム,ヴォーダフォン,O2,1&1)の月極めパックの契約の方が料金的に得で,通信も快適です。
ただ,ケーブル回線という選択肢もあり,同様のサービスを得ることもできるので,もし入居アパートの建物にケーブルがすでに敷設されていたら,ケーブル会社のサービス内容と料金をまずチェックされることを推奨します。

インターネット通信に関して言えば,自宅の一室にあるルーターからLANケーブルで接続したコンピュータの方が,外出時の無線LANよりもはるかに安定し,速度も速いです。また,スマートフォンにしても自宅の無線LANを用いたら時間の制限無く無料になりますから。

ドイツで初めての住居で電話回線を引くためには,ルーターが必要です。というか,ルーターが1台あれば,すべて可能なのです。
また,2018年までは,電話回線を引くためには契約会社指定のルーターしか使用できませんでしたが,現在ではどの通信会社でも自由にルーターを選べるようになっているようです。

ルーターを持っていない場合は,契約時にルーターを購入またはレンタルを選択することになりますが,一般の人にはレンタルのほうがいいような気がします。理由は,新型のルーターが出るといつでも交換できるからです。

注意!  通信会社の契約料金は平均で月額50ユーロです。どこのプロバイダーも安い料金を謳ったパックを出していますが,最低契約期間は24ヶ月であることを忘れないでください。最初の設定料金,最初の安い料金体系を過ぎてから24ヶ月またはそれ以上の期間の合計金額を計算するとすぐに分かるはずです。
また,解約は期限内に行わないと,再び12ヶ月または24ヶ月自動的に延長されます!

smartphone w400固定電話と携帯電話

最も優れて,料金も安く,そしてサービスも良い会社という質問には一概に答えることはできません。ドイツ・テレコムに挑戦を挑むがごとく,デュッセルドルフのマネスマンビルを丸ごと占拠したヴォーダフォーンも,やって来た旋風のごとく(ビルは)退去。しかし,ドイツ国内の無線基地もどんどん増やし,ケーブル事業も大きくなりつつあります。

自宅はほぼ食べて寝るだけ,インターネットや電話の利用時間も少なく,テレビも見ないかJSTVのみ,などという人にとっては,使用しない大容量のために金を支払うよりもモバイル(スマートフォン)のみの契約またはプリペイド利用の方が賢いと思います。

ok w20固定電話のメリット

インターネット回線

 ドイツの都会に住んでいる人たちの大きな利点。インターネットにつなぐだけ,という意味では媒体や場所を問わず何でも何処でも可能ですが,ADSL 回線で入って来たモデム・ルーター(ご自宅の電話の横に設置されている機器)からのインターネット接続は,速度と安定性において優れています。無線LAN を同時に数台の媒体(スマートフォンやコンピューター)で使用すると速度が落ちることもありますが,直接ケーブルで接続したり,コンセントからの距離が近い無線 LAN ならば24時間の常時接続でも快適です。
ただ,やはりドイツの都市だけです。ADSL 回線自体はドイツ全土の7割をカバーしているといわれますが,実際的には地方では度々切断されたり,時間や容量によって速度が大幅に落ちたりすることがあるようです。
>>> ドイツの高速回線地域の検索

インターネット回線を介したテレビ番組の受信

電話のアナログ回線およびISDN回線が廃止され,UHF/VHFアンテナもテレビ受信には使用されなくなり,現在のテレビ放映はインターネットを介したディジタル放送になっています。

録画のためのビデオレコーダーは不要になり,見忘れた番組の巻き戻しや視聴途中の番組のリピートなど,重宝する機能も多いディジタル放送です。

ただ,以前はドイツ・テレコムのテレビ放送番組でも時間帯によって日本語または英語の JSTV 番組が流れていましたが,数年前からキャッチできなくなりました。Al Jazeera や CBS も消えました。テレコムの説明では,放映可能な数は限られているので削ったとのことです。ですから,JSTV 日本語放送を契約する人は結局ケーブルまたはパラポラアンテナが必要となり,T-Online のテレビ放送が無駄になる可能性もあります。都会でパラポラアンテナを用いている人は最近は少ないと思いますが,パラポラアンテナならば,JSTV の契約者でなくても時間帯によって無料の日本語放送が視聴できるのはご存知のとおりです。

日本への電話料金がわずか1分5円

日本に度々長時間電話する人にとって重要な要素となりえます。ドイツの固定電話からならば,日本の固定電話への料金は高くても1分間で数セント(約5円),携帯電話へでも10セント以下ですので,数時間の通話でも数ユーロという安さです。ですから,携帯電話しか持っていない人が日本に長時間電話した場合の料金と比較して大きな差が出て来ます。

多数・複数媒体の同時利用

高速電話回線が1本直接入っていると,テレビ・電話・コンピューターを何台でも同時に常時接続できる。ドイツ・テレコム提供のモデム・ルーターの場合,ケーブル接続(テレビ,コンピューターなど)4個,アナログ電話線(アナログ電話,ファックス)2個,無線 LAN は(一応)無限,となっていますが,ドイツ・テレコムとの契約でも必要に応じて別のモデム・ルーターを用いることは自由なので,理論的には何でもいくらでも出来ることになります。
ですから,家族メンバーが数人以上いる一般家庭などでは,多様な利用に応えられるので利便性は大きくあがります。

not ok w20固定電話のデメリット

高い月極め基本料金

利用頻度が低い人や単身の住居では割高になる可能性が高くなります。ドイツ・テレコムの場合で料金は毎月30ユーロから。インターネットも電話も使い放題,ドイツ全土との固定電話の通話はフラットレート,テレビ番組も100チャンネル以上ありますよ,といわれても,あまり利用しないひとにとっては不要な出費です。そして,場合によっては24ヶ月契約で解約期限も3ヶ月,契約するのは1分ですが,解約は多大な時間と苦労を要することもありますので,契約締結前によく考えたいものです。

ok w20携帯電話のメリット

利用頻度や方法に応じた柔軟な料金体系

固定電話がどうしても毎月30ユーロ以上かかってしまうのに対して,携帯電話は使用しなければ費用ゼロにもなります。最低限の利用が考えられるならば何らかのパック,ほとんど利用しないこともあるならばプリペイド,という選択になりますが,利用度に応じた多様な月極めパックが10ユーロ以下の料金から用意されています。

多くの提供会社

上昇を続ける携帯電話ビジネスは,新規参入組は少ないものの,各社が凌ぎを削っているので,料金やサービス内容に応じて自分の用途にあった会社を選ぶことができます。

SIM フリーが標準

日本と異なり,SIM フリーが標準のヨーロッパでは携帯電話の利便性が大きく広がります。ご存知のように,携帯電話では SIM カードと呼ばれるチップを本体の中に入れる(自分で簡単に装着可)だけで利用できるので,「自分自身の」SIM カードさえ持っていれば,どのような携帯電話も利用できます。また,旅行者の場合は一括購入のプリペイドカードの方が便利なこともあるかも知れませんが,ドイツ居住の人はプリペイドカードでもプロバイダーと契約された方が,カードが切れることを心配せずに済むと思います。契約しても使用しなければ料金はほぼかかりません。

外出時にもインターネット接続

スマートフォンを用いた外出時のインターネット接続は,メリットにもデメリットにもなりえます。スマートフォン上で見るにしても,PC と接続してWEBサイトを視聴するにしても,外出時にインターネットを使用したい人はフラットレート契約をしないと痛い目に会います。

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国外との通信および国外での利用料金が高額

日本など,ドイツ国外への電話料金が高い。国外から来る電話の場合,受信にさえ課金されることがある。ドイツ国外で使用する場合,ドイツで契約した会社(つまりドイツ)経由で通信する,ローミングを呼ばれる電話料金が非常に高い。

TIPS: 2017年7月からEUローミング法規によって欧州諸国でローミング料金課金の禁止。
対応諸国はEU28ヶ国+3ヶ国

 ドイツ通信事業社(テレコム,ヴォーダフォン,O2)の標準パック基本料金の比較

 

各プロバイダーや仲介会社の通話料金比較がリアルタイムでできるサイト
billiger-telefonieren

主にスマートフォンやモーバイル通話に関する最新情報が得られるサイト
connect


 

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