築物は歴史の証人,そして未来の預言者。
確かにいつも通り過ぎながら普段は目に入っているのに,ぼんやりとしか見ていない多くの建築物。デュッセルドルフ,特に中心地区には専門家でなくとも,説明を受けて改めて文化都市デュッセルドルフの感触を掴んだような感銘を受けます。
10年以上の年月をかけて,ようやく地下鉄工事が完了し,新しいデュッセルドルフの景観を強く感じるケーボーゲン一帯です。

デュッセルドルフ建築・徒歩ツアー

 

stahlhof duesseldorf wikipedia w800Von der Moderne in die Zukunft(毎日曜日: 11~13時)

出発場所: Neuer Stahlhof, Breite Str. 67-69, 40213 Düsseldorf

ルール工業地帯の石炭・鉄鋼事業の経営管理が最も重要な役割を果たしていた20世紀初頭の名残を感じられる "Alter Stahlhof", "Neuer Stahlhof" という2つの対照的な建物,そして近くに今でも聳え立つデュッセルドルフ初のオフィスビルから徒歩ツアーが始まります。

19世紀中旬,牧歌的な雰囲気の緑地に包まれていたエッセンからドルトムントやオーバーハウゼンに至る広大な田舎が突如として工業地帯に一変し,数百人程度の村々に万単位の人々が職を求めて押し寄せます。
数十年後には炭鉱と製鉄所であふれるルール工業地帯は画期的な発展を遂げると共に,生活が苦しくなるほど汚染がひどくなります。その時期からデュッセルドルフは徐々にホワイトカラーの拠点となりますが,1906年に建設されたシュタールホフも名のごとく建設者は鉄鋼業の事業主です。

koebogen 1 w400 vn戦後,アメリカのオフィスビル建築の影響を受けた著名なドイツ人建築家数人によって設計された Dreischeibenhaus(直訳すると三層ビル)が完成したのは1960年。1964年にテュッセンが購入したため通称テュッセンハウスと呼ばれてきましたが,テュッセン・クルップの統合を経て,再び正式名称である Dreischeibenhaus に戻った現在,隣りに次世代を象徴するケーボーゲンが誕生しました。

この建築発見ツアーは,ここから始まり,テュッセンハウス,ケーボーゲン,オペラハウス,州立博物館を通ってエーレンホフで終わるのですが,個人的には奇しくもテュッセンハウスやテュッセン通りからテュッセンという名称が消え去った現在,ひとつの時代が完全に切り替わる「今」を建築を通して感じられる2時間になると思います。


 

dtm details der kunstakademie w800デュッセルドルフとドイツの建築

来年2019年は世界の多くの業界に影響を与えたドイツのバウハウス大学創立100周年,その小さな前年祭ともいえるデュッセルドルフ建築ツアー。

デュッセルドルフの建築といえば,メディエンハーフェンにある,若干ダリを思わせる建築物が有名ですが,バウハウスの影響はほかにも及び,古代ギリシャや古代ローマのファサードなどからも取り入れた建築設計家の裏話なども建築専門家から聞くことができます。

期日: 毎日曜日,11時
料金: 13 ユーロ

各ツアーの予約(デュッセルドルフ観光局)