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利便性ではダントツの列車

仕事に,旅行に,利便性ではやはり列車にはかないません。それも,懐に余裕があるなら,正規料金の切符をお奨めします。

試験用路線まで建設して長年の試験期間を経た後,没になったベルリン・ハンブルク間のリニア高速鉄道。
ミュンヘン・ベルリン間を時速300 kmで走行し,移動時間が6時間から4時間に短縮する(はずだった)新ICEの試行列車に多くの政治家やゲストを迎えて走ったのはいいけれど,調子が悪く,結局普通速度の運行。その後もミュンヘン・ベルリン高速鉄道は問題続きで,ドイツ鉄道の人気回復を狙った目玉商品が逆効果になった印象があります。

分刻みの立派な時刻表はありますが,ときに強烈に乱れ,また長期間にわたって工事を行っている場所があるのに,ダイヤルの変更はなく,結果的に常時遅れる区間もあるので大事な場合はオンラインでリアルタイムにチェックしてください。

それでも走るドイツ鉄道。それでも無視できないドイツ鉄道。それでも,ドイツ全土をすみずみまでカバーしている鉄道の利便性は高いので,利点・欠点・注意点を知った上で賢く利用したいドイツ鉄道です。

正規運賃は割高ですが,列車の乗り継ぎや変更が自由にできるのは大きな利点です。特急列車の切符を購入している場合は,目的地まではどの列車でも乗車できます。また,ドイツには座席指定専用列車も改札もありませんので,とにかくどれでも飛び乗ってしまえばいいのです。
因みに時間がない場合は,切符を持たずに乗車して,列車内で乗務員から切符を購入する方法もありますが,車内購入の手数料が値上げになったので,切符を購入する時間に列車が出発してしまうなどの緊急時のみ「飛び乗って」ください。

ドイツ国内の鉄道路線は,いくつかの私営路線を除き,9割以上がドイチェバーンの運営となっています。
ユーレイルパスやドイツパスを持っている人でも,長距離の移動はパスを利用,中短距離の移動は別途に現地で地域の周遊券や1日乗り放題券などを併用するとトクになる場合もあります。
また,ドイツ鉄道の路線はたびたび乱れます。重要なアポイントメントや飛行機に乗るときなどは,早めに着く列車を選ぶと共に,乗り換えが必要な際はできるだけ目的地に近い(路線の多い)大きな駅で行うように手配すると,万が一の遅れにも速やかに対応できます。

>>> Deutsche Bahn
>>> ドイツ国内の鉄道路線地図(ICE)
>>> ドイツ国内の鉄道路線地図(IC/EC)

ハンブルク・ケルン間の私営鉄道 - HKX Hamburg Köln Express

ハンブルクとケルンを往復する路線ですが,ドイツ鉄道よりも料金は割安です。
途中経過の都市は,オズナブリュック "Osnabrück",ミュンスター "Münster",ゲルゼンキルヘン "Gelsenkirchen",エッセン "Essen",デュイスブルク "Duisburg",デュッセルドルフ "Düsseldorf" となっています。
また,ケルンとゲルゼンキルヘン間では,1駅が一律5ユーロですので,例えばケルンからデュッセルドルフまで5ユーロ(ドイツ鉄道は,正常料金: 12.50 € / 割引料金: 9.35 €)。
予約しても同料金,予約無しで乗車して車内で購入することも出来,料金は変わりません。
ただ,通常は一日に一方向3本しか走っていませんので,時間が合う場合にお奨めです。

>>> ハンブルク・ケルン・エクスプレス

所変われば品変わる

その土地に住んでいる人たちにとっては当たり前すぎるほど当たり前のことでも,初めての訪問者にとっては戸惑うことが結構あります。
そして,その人たちに指摘されて初めて,または日本に一時帰国して改めて,「あっ,ホントに違うなぁ!」と気づくことで,旅行・鉄道に関する点は・・・

  • ドイツの鉄道や市内電車では,改札はない
  • 切符なしでも乗れるドイツの長距離列車
  • ドイツの鉄道や電車のドアは,自動的に開閉しない
  • ICEは通常,数両編成の列車が2基連結されていますが,編成車両内で通り抜けることはできない
  • 座席を廻すことはできない
  • 自動ドアは日本よりは少なく,手で開けるドアはとにかくどこでも頑丈で重いので力が要る
  • 鉄道・電車の自動販売機は,お金を入れてから行き先を選ぶのではなく,最後にお金を入れる
  • 意外と英語ができないドイツ人

鉄道で始まるドイツの旅と滞在

日本から飛行機でドイツに来る場合,通常はフランクフルトですが,空港からすぐに鉄道で移動するときは,やはり座席を予約しておくと安心です。
特に,2人以上の(もうあまり)若くない人たちが大きなトランクを押しながら,列車に乗るのはそれだけでも大変。
旅行の荷物を運ぶために宅急便を利用する人はほとんどいませんし,駅の赤帽さんは事前予約が必要,さらに外国語となると助けを呼ぶのも一苦労。
それで,フランクフルト着後に乗りたい列車の時間は余裕を見て,ドイツ鉄道のWebサイトからオンラインで座席だけでも予約をお奨めします。
特に,予定が変わる可能性がある場合などは,座席指定券が無駄になっても,4.5ユーロ。席がなかった場合の苦労を考えると安いもんです。
フランクフルト空港を経由する特急列車は,空席が多い場合もありますが,全くない場合も結構あります。
他の町の鉄道の駅は混雑していることが多いので,フランクフルト中央駅にも行かず,フランクフルト空港駅から一気に目的地に向かう方が賢い方法です。荷物を抱えてゆっくり休める場所はフランクフルト空港ぐらいしかないので,待つなら空港の方が良いと思います。

>>> Deutsche Bahn (ドイツ鉄道)
>>> ドイツ鉄道の座席指定予約ページ(英語)

自分の乗車ワゴンはホームでチェック

bahn wagen gleis指定座席の列車が止まる位置はホームにある看板で分かります。
でも,実は逆方向で入って来られたり,列車番号が変わったりすることも結構あります。
列車が入って来てから気づき,人ごみを分けて短時間に長いホームを歩くとなるとパニックに陥ります。
それで,電光掲示板やアナウンスなどで,変更の気配(?)を感じたら,近くに人または駅員さんなどに尋ねてください。

旅のヒント

チップで戸惑わないために

euro coinsレストランやカフェの勘定書はチップ込みの値段を記載するようになって久しいですが,それでもやはり多少のチップは当たり前になっているようです。

でも,その当たり前の額は?となると人さまざま。
いわゆる,高級と名のつく施設(ホテル,レストラン)は別ですが,一般的には,四捨五入でいく人が多いようです。

例:
2.5 € の飲み物のみ >> +0.50 で,3 €
(立ち飲みは,ゼロか20セント程度)
18.50 € の食事 >> 20 €
38 € の食事 >> 40 €
31 € の食事 >> 端数が出ないのでむずかしい。2~3ユーロ
一般レストランならば,数人で額が高くなっても,10ユーロのチップはやりすぎ。

という感じでしょうか。因みにヨーロッパでは,枕銭なるものはありません。
その代わり,ポーターやルームサービスは,レベルに応じて,1~3ユーロ。

電動自転車レンタル

電動自転車レンタル

アムステルダムの自転車は有名ですが,自転車のインフラやサービス環境はコペンハーゲンの方が上かも知れません。そのコペンハーゲンでレンタル電動アシスト自転車が市と観光局の推進で大きく広まっています。GPSマップ付きバイクで町のステーションのどこからでもレンタルして,どこでも乗り捨て可。まさにEバイクのスマートシティー。高価なセグウェイと異なり,レンタル料金は1時間25クローネ(約3.5 € | 400円)。予約要
Bycyklen

visitcopenhagen

金の切れ目は,旅の切れ目

pickpockets beware

身の安全が最も大事なことは誰でも知っています。それで,ヨーロッパではあまり大事件は起こりません。

置き引き,スリが多いことも,みんな知っています。それでも,なぜ盗まれてしまうのでしょうか。
フランクフルト中央駅で,あそこにいる女性はスリですから気をつけてください,と警察官に言われたことが2回も(!)あります。

ユーロ導入国・非導入国

欧州連合に属しながら,通貨はポンドを保っている英国をはじめ,以下の数カ国を除くすべての国(17ヵ国)の共通通貨はユーロです。
また,欧州連合に属していないアンドラ(フランスとスペインの間の山間にある小さな国),コソボ,モンテネグロもユーロを採用しています。

独自の通貨を守っている国々:
英国,デンマーク,スウェーデン,アイスランド,ノルウェー,スイスなど

欧州諸国の時間

ヨーロッパ諸国の時間帯は3つ(ロシアを含めると4つ)に分かれています。
英国,北アイルランド,ポルトガルの西側諸国,ギリシャやトルコを含む東側諸国を除いた国はすべて中央ヨーロッパに属します。
ほとんどの国が夏時間を採用し,日本との時差は中央ヨーロッパでは8時間(夏季は7時間)です。
夏時間は,通常は3月の最終日曜日の午前2時から10月の最終日曜日の午前2時までです。

英国,北アイルランド,ポルトガル:
GMT / GMT+1(夏季)
中央ヨーロッパ諸国:
GMT+1 / GMT+2(夏季)
ギリシャ,トルコ,東欧諸国:
GMT+2 / GMT+3(夏季)
* GMT (ヨーロッパ中央時間)

ドイツ旅行の安全情報
バックパッカー

貧乏旅行より,賢い節約旅行を

国民の平均給与は低いのに,旅行者にとって高くつく国もあります。それでも,旅行滞在費の多くは宿泊と食事にかかることを考えると,東ヨーロッパ諸国は西ヨーロッパの半分ぐらいのお金で旅行できるようです。 西ヨーロッパでは南に下るほど物価は(ユーロ導入以前ほどではないにしろ)安くなります。 ローマ以南のイタリア,そしてアテネを除くギリシャの田舎町など。特に,経済危機の波を受け,宿泊費・食費が非常に下がっている,気候が温暖で海もきれいなギリシャは,これからバジェット・トラベラーの人気スポットになりそうです。

ヒント: バックパッカーは耳栓を常備 ?! (ドミトリー式の部屋に宿泊すると,いつも大きないびきをする人がいます。彼はぐっすり寝て,周りの人は寝不足)