guide rudiger esch w800デュッセルドルフ・ポップス再発見

「伝説の」クラフトワーク - ドイツでポップスに少しでも関心のある人たちの間では異論を挟む余地はないほどの事実なのですが,日本人の間では,70年代のドイツ音楽という,先進ながら結構マイナーな音楽に興味を持っていた少数のファンにとって懐かしい「伝説の」クラフトワークのような気がします。

トーテンホーゼンは未だに現役で人気の高い,世界的にも有名な唯一のデュッセルドルフ・ロックグループ。来る10月に開催予定の2コンサートでは10万人の来場者を見込み,ドイツ全国だけではなく国外からも多くのファンがデュッセルドルフにやって来ます。でもでも,それほど根強い人気を誇る彼らにしても若者にとっては「おじさんグループ」,一世風靡のデュッセルドルフ・ロックの舞台裏に日本人がどれほどの関心を持つか定かではありませんが・・・という感じで一応ご紹介。

写真はクラフトワークの当時のスタジオへの招待者を前に,デュッセルドルフの音楽シーンに詳しいエッシュ氏がLPレコードを流しながらクラフトワークとデュッセルドルフ・サウンドについて説明している様子。

hopon elektro mueller w800ガイゼル市長の賛同を得て,新たにサウンド・オブ・デュッセルドルフをアピール。
デュッセルドルフ観光局もデュッセルドルフのポップスシーン再発見のツアーを組んでいますが,NRW州の各地の音楽シーンやスタジオを体験できるWebサイトも立ち上げました。

Sound of Düsseldorf(英語)

 

40y hotel nikko 4ュッセルドルフのホテルニッコーが初めての客を迎えたのは,ちょうど40年前の1978年8月14日。

独日センターと共に開業したホテル・ニッコーは,いろんな想いを抱いて40周年を祝ったに違いありません。
新たな改装と新たなマーケティング戦略による再生,そして欧米で唯一生き残ったホテルニッコー・ブランドをアピールするために。

40歳の誕生日には,ホテルのテラスから,宿泊,スパ,弁慶レストランなどへの招待券を結んだ風船を飛ばしたので,ひょっとすると道路上で偶然見つけた幸運な人がいるかもしれません。

しかし,40年前の独日センターの隣人はもう誰もおらず,パートナーだった海外の日航ホテルも欧米最後のパリ・ロンドンが閉業し,最近は海外にホテルニッコーというホテルがあることすら知らないかも。
ところで,同ホテルがある独日センターの竣工式は記録によると9月8日となっていますので,独日センターの建物はすでに全て完成していたようです。

いずれにしても,80年代にはキャノンをはじめとする多くの日本企業,日本商工会議所,デュッセルドルフ日本総領事館,東京銀行,三越,JTB,ブックスニッポンなどがテナントとして入り,すぐ隣りの日本食レストラン「日本館」,高木書店なども含めると,イマーマン通りに突然出現したリトル東京でした。時代は変わり,それともバブルが弾けたことが遠因となり,デュッセルドルフ日本総領事館,日本商工会議所,三菱東京銀行もすでに移転,企業は家賃がやや安くて広いデュッセルドルフ左岸のハンザアレー周辺などに移転,三越,キャノンなどは閉店,独日センターという物理的な建物があるわけでもないので,「ニッポン」という名前は有名無実という感じです。
短い期間の日の丸センターでした。

Michael Bauer (Director Development & Acquisition EVENT Hotels), Sandra Epper (General Manager Hotel Nikko Düsseldorf) | Foto: Hotel Nikko Düsseldorfホテル・ニッコー・デュッセルドルフは,日本航空,丸紅,オークラグループなどが事業や経営に携わっていた日本企業との結び付きも最終的に2003年に完全に切れ,以来,イベント・ホテル・グループおよびアート・インヴェスト・リアル・エステートがホテル・ニッコーの事業経営者となっています。
なぜ,ニッコーという名称を引き継いだのかについては知る由もありませんが,JALホテルだったら別名になったことは確実。

「ニッコー」から「日航」を連想する人はいないので(少なくとも非日本人では),JALの宣伝になるわけでもなく,「日本」を連想させる "NIKKO" が音声的にエギゾチックなホテル,そしてホテルPRで謳われている「アジア風のおもてなし」をホテルの特徴とすることがふさわしいと考えたのでしょう。
逆にいえば,JAL にとってはラッキーです。何もしなくても,別に日本人がホテル・ニッコーに宿泊しなくても,ホテル・ニッコーという立派なホテルがデュッセルドルフの中心地にど~んと座っているという事実だけで大きなイメージPRになるのですから。

20年ほど前から,デュッセルドルフの国際クラスのホテルも増え続け,ニッコーに限らず多くのホテルの経営者が代わるのを見ながら,ホテル経営の難しさをつくづく感じます。
個人的には,見本市時期のホテル料金は暴利に近く,法的な規制を望みたいところですが,オフシーズンはええっと思うほどの安さなので,我々が賢く利用するしかないようです。

三菱東京銀行があった別棟も加わった400室近くの大ホテル。ロビーだけではなく,ほぼ全室の改装も完了したホテル・ニッコー・デュッセルドルフは,スパ完備のホテルとして,そして本物の日本料理が味わえる「弁慶」を備えた日本風ホテルとして40歳を祝った,そんなところでしょうか。

https://www.nikko-hotel.de/

築物は歴史の証人,そして未来の預言者。
確かにいつも通り過ぎながら普段は目に入っているのに,ぼんやりとしか見ていない多くの建築物。デュッセルドルフ,特に中心地区には専門家でなくとも,説明を受けて改めて文化都市デュッセルドルフの感触を掴んだような感銘を受けます。
10年以上の年月をかけて,ようやく地下鉄工事が完了し,新しいデュッセルドルフの景観を強く感じるケーボーゲン一帯です。

デュッセルドルフ建築・徒歩ツアー

 

stahlhof duesseldorf wikipedia w800Von der Moderne in die Zukunft(毎日曜日: 11~13時)

出発場所: Neuer Stahlhof, Breite Str. 67-69, 40213 Düsseldorf

ルール工業地帯の石炭・鉄鋼事業の経営管理が最も重要な役割を果たしていた20世紀初頭の名残を感じられる "Alter Stahlhof", "Neuer Stahlhof" という2つの対照的な建物,そして近くに今でも聳え立つデュッセルドルフ初のオフィスビルから徒歩ツアーが始まります。

19世紀中旬,牧歌的な雰囲気の緑地に包まれていたエッセンからドルトムントやオーバーハウゼンに至る広大な田舎が突如として工業地帯に一変し,数百人程度の村々に万単位の人々が職を求めて押し寄せます。
数十年後には炭鉱と製鉄所であふれるルール工業地帯は画期的な発展を遂げると共に,生活が苦しくなるほど汚染がひどくなります。その時期からデュッセルドルフは徐々にホワイトカラーの拠点となりますが,1906年に建設されたシュタールホフも名のごとく建設者は鉄鋼業の事業主です。

koebogen 1 w400 vn戦後,アメリカのオフィスビル建築の影響を受けた著名なドイツ人建築家数人によって設計された Dreischeibenhaus(直訳すると三層ビル)が完成したのは1960年。1964年にテュッセンが購入したため通称テュッセンハウスと呼ばれてきましたが,テュッセン・クルップの統合を経て,再び正式名称である Dreischeibenhaus に戻った現在,隣りに次世代を象徴するケーボーゲンが誕生しました。

この建築発見ツアーは,ここから始まり,テュッセンハウス,ケーボーゲン,オペラハウス,州立博物館を通ってエーレンホフで終わるのですが,個人的には奇しくもテュッセンハウスやテュッセン通りからテュッセンという名称が消え去った現在,ひとつの時代が完全に切り替わる「今」を建築を通して感じられる2時間になると思います。


 

dtm details der kunstakademie w800デュッセルドルフとドイツの建築

来年2019年は世界の多くの業界に影響を与えたドイツのバウハウス大学創立100周年,その小さな前年祭ともいえるデュッセルドルフ建築ツアー。

デュッセルドルフの建築といえば,メディエンハーフェンにある,若干ダリを思わせる建築物が有名ですが,バウハウスの影響はほかにも及び,古代ギリシャや古代ローマのファサードなどからも取り入れた建築設計家の裏話なども建築専門家から聞くことができます。

期日: 毎日曜日,11時
料金: 13 ユーロ

各ツアーの予約(デュッセルドルフ観光局)


日ご紹介したデュッセルドルフ・グルメ・ツアーは数ヶ月先まで完売の盛況。
これで感触を掴んだのか,一般の観光コースとは異なる,専門家が案内するデュッセルドルフの新たな舞台裏ツアーが紹介されました。

グルメ・ファッション・建築

 

anne hahn w800旧市街のグルメ・スポット巡り: ANNE HAHN

グルメツアーは,現在完売の土曜日ツアーに加え,各月の第一および第三金曜日の15時からも行うことになりました。
訪れる各場所での軽い試食が入って39ユーロ(デュッセルカード保有者は2割引)。
グルメ・ツアーの詳細

 

marion strehlow w800ファッション・デザインの案内: MARION STREHLOW

ファッション性の高い商品を求める一般の人だけではなく,多くのデザイナーの大小のアトリエ,またファッション専門の繊維関連オフィスなどが集中している都市としてデュッセルドルフは昔から広く知られていますが,一般的にはリッチな層の Königsallee(ケー)だけが有名になっています。

ファッションデザイナーを目指す若い才能も,ビジネス的に伸びてくると表舞台,というか表通りに進出してきたり,自分の店を開いたりします。
そういうデザイナーたちの働き振りを含む,ファッションとファッションデザイナーの姿を内部の人が紹介する専門ガイドがこのツアー。案内役のシュトレーローさんはプロのデザイナーです。
料金も高く,専門性の高いツアーなので,単に最新ファッションが好きな人たちよりも,まずファッションデザイナーを目指している人,およびドイツとデュッセルドルフのファッション界を深く知りたい人が対象になると思います。

デュッセルドルフでは,戦後間もない頃まで労働者や職人が集まっていたフリンガーン地区(Flingern)やビルク地区(Bilk)に安いアトリエを借りて自作に勤しんでいるファッション界の若い目がたくさんいます。
そのような将来の世界のデザイナーたちについて説明を受けながら,すでに独立して世界に羽ばたきつつある代表的な4人のデザイナーたちを訪れます。

Laurence Leleux & URSBOB - Hermannstraße 33, 40233 Düsseldorf
Tina Miyake - Ackerstraße 39, 40233 Düsseldorf
Marion Strehlow - Höhenstrasse
Marianna Deri - Kühlwetterstrasse

デュッセルドルフ外から参加したい人たちには,デザインホテル "Hotel Friends"(内装の趣味やホテルのロケーションなど好みがあると思いますが・・・)の宿泊付きパックが,デュッセルドルフ観光局から提供されています。 

今年は3回(6月30日,9月22日,12月1日)開催の予定
料金: 199 ユーロ(宿泊付きは,229-259 ユーロ)

マリオン・シュトレーローについて(NRW観光局)


 

dr.christina kallieris w800デュッセルドルフとドイツの建築: DR. CHRISTINA KALLIERIS

来年,2019年は世界の多くの業界に影響を与えたドイツのバウハウス大学創立100周年,その小さな前年祭ともいえるデュッセルドルフ建築ツアーです。

デュッセルドルフの建築といえば,メディエンハーフェンにある,若干ダリを思わせる建築物が有名ですが,バウハウスの影響はほかにも及んでいることを建築専門家が2時間に渡って案内します。

期日: 毎日曜日,11時
料金: 13 ユーロ

各ツアーの予約(デュッセルドルフ観光局)
* 建築ツアーのオンライン予約は6月上旬から 


イツの列車・電車・バスの料金は,ときどきの利用者だけではなく通勤者にとっても結構バカにならない。
環境保護のために鉄道を使おう,と訴えても,同じ距離の移動コストでは,たとえ1人でも自動車を利用した方が安いのだから,自動車の交通量,ましてや大気汚染が減るはずも無い。

なぜ,少なくとも公共交通網の料金を自動車移動よりも安くできないのだろうか,という疑問は常にあった。
それでも,想像を上回る「運賃無料」を実践できる町があるとは驚いた。

Monheim Am Rhein(モンハイム)

monheim am rhein w640人口4万4千人の町,モンハイムはデュッセルドルフの南方の隣り町。
2009年に,ノルトライン・ヴェストファーレン州で最も若いツィマーマン市長が当選。PETO党の創立者でもあるツィマーマン市長はデュッセルドルフ生まれ(1982年)。以来,これまで,若者を中心としたモンハイム市民の支持を広げてきた。

その市長が今度は,2020年からモンハイム市内のバス・電車を,一時的ではなく長期に渡り無償にすることを宣言したのだ。

法人税も他の自治体よりも低く,それでも借金はなく,負債額ゼロを達成しているモンハイム。
すでに保育園・幼稚園も無償にしており,市民の支持は高く,7月初旬の議会での可決はほぼ確実。
市長の説明によると,250-300万ユーロ相当の切符のまとめ買いをして,モンハイム交通会社が赤字に陥らないように配慮するという。

モンハイムからは,デュッセルドルフ,レーバークーゼン,ケルンなどの近郊都市へ通勤する人が多く,今回の政策によりモンハイム市民は自治体の外でのバス・電車のみの負担になるので,交通費は約半額になり,家計にも大きな助けになるのは確か。

また,家族持ちや通勤者のためだけではない。そもそも,鉄道会社は「シニア世代には大幅な割引料金」などと謳うけれども,料金のメリットはほとんどない。「出かけよう」という魅力を出してくれないから,低収入の高齢者は家ごもりになりがちで不健康な生活になるという悪循環が起こっていることになぜ気が付かないのか不思議だ。
中高年こそが毎日でも屋外に出て身体を動かすべき。動くことで健康が保たれ,健康保険や医薬品の出費も減ることは間違いないのに・・・
市内だけでも無料になると,延長散歩になるので,移動範囲はちょうど適当な距離だけ広がり,自分たちが住んでいる地域の発見も交えて「動くシニア」が増えるはず。

PETO って何だ?

ところでモンハイムの政党は,PETOという聞いたこともない名称。ラテン語で「要求する」という意味らしい。1999年に結成され,順調に伸びてきた「若者党」で,数年前からは第2党の「緑の党」の5-6%を大きく引き離して96%という圧倒的な支持率。
https://www.peto.de/

もちろん,ケルンやデュッセルドルフなどの近郊都市で働く人たちは,家庭を持ち,子供ができると,自然に恵まれた広い住居を探し始めるので,モンハイムのような町には若い家族が多く,彼らの日常の要望に応えることで高い支持を得ていることはよく理解できる。
ライン河の右岸,向かいの岸には中世の面影を残したZONSが見え,渡り船もある。
デュッセルドルフやケルンで働く日本人にとっても,転居先の大きな選択肢になるかもしれない。


Monheim Am Rhein(モンハイム)

くの日本人にとって外食というのは別に特別なことではないと思いますが,外食という習慣がこれまでなかったドイツも世代と共に大きく変わりました。
デュッセルドルフ観光局も,人々の「食」への関心に歩調を合わせるかのように,グルメツアーを観光コースに加えたのはいいのですが,「でも,これがデュッセルドルフと言えるような食文化があるのだろうか」と考えたようです。

トップとして挙げられるのは,ビール,アルトビールの家族醸造所としても,次は?,他には? と考えた末,徒歩で楽しめる観光要素も入れた次のような旧市街のグルメコースに決まりました。

ガイドの案内に沿って旧市街の「食」を代表する13ヶ所を廻りながら,試食も楽しみ,同時に気に入った商品はその場で購入できる「食べ歩きツアー」のハイライトはカールスプラッツの青空市場です。

グルメツアー日時: 毎土曜日,午前10時から約3時間
料金:  39,- €(一般),25,- €(子供: 6 - 13才)
(デュッセルカード保有者は20%割引)
デュッセルドルフ観光局(グルメツアー・インフォ)
お問合せ: +49 (0) 211 / 17 202 - 854

- Uerige(アルトビア醸造レストランの老舗)
- Düsseldorfer Senfladen(ドイツで最も有名なマスタード)
- KaffeeReich (コーヒー専門店)
- Pure Pastry(菓子・スイーツ)
- Inka & Mehl
- Concept Riesling(ワイン専門店)
- Käse Wionczek(チーズ専門店)
- Feinkost Fladi(デリカテッセン)
- Hinkel(ベーカリー)
- Gewürzhaus(多種多様な香辛料)
- Mandelbrennerei Gagliardi(自家製アーモンド菓子)
- Brauerei Kürzer(自家製ビール)
- Et Kabüffke(リキュール,Killepitschで世界的に有名)

デュッセルドルフ NRW 日本デー

Japan Tag Dsseldorf NRW 2015 Feuerwerk w1200

写真提供: デュッセルドルフ観光局 © Düsseldorf Tourismus
 

第18回 日本デー - 5月25日(土)

今年の花火のテーマは「日本への不思議の旅」

japantag duesseldorf w640ュッセルドルフにとって多くの訪問者を交えた恒例の市民祭りとなった「日本デー」。「恒例の大イベント」になったなぁと思うのは,デュッセルドルフ市およびデュッセルドルフ観光局が発表する内容や説明の仕方が,ゆとりある "Business As Usual" という印象を持つからです。

デュッセルドルフ市の人口は約60万人,昨年の訪問者は約60万人,まさかデュッセルドルフの全市民が出かけたわけではないでしょうから,市外から,または国外からの訪問者がとても多いことがわかります。

5月25日の12時,ガイゼル・デュッセルドルフ市長および森田健作千葉県知事の挨拶を皮切りに,ライン河畔の花火大会が始まる夜11時間際まで,旧市街の中心のブルク広場 "Burgplatz" のメイン舞台で多くの日本イベントが催されます。

ほとんどのイベントはデュッセルドルフ旧市街で催されますが,惠光ハウス(ドイツ惠光日本文化センター)では13時から18時まで見学と小イベント,そしてブラックボックス映画館では12時から22時まで,1977年-1990年の邦画が連続上映されます。

 日本デーのプログラム

また,旧市街から州議会近くまで並ぶ90のテントだけではなく,屋外イベントなども催されます。
しかし,一番の人気,そして多くの人たちの目当ては,コスプレと日本食。

焼きそば,ラーメンの人気は以前と変わりませんが,焼き鳥も復活,また徐々に広まりつつあるおにぎり,そして初登場(?)のどら焼きなどのスタンドが立つ予定。

ご注意: 人が大勢押し寄せる屋外の催し物は,スリや置き引きにとっても稼ぎ時。
     大金や貴重品は携えないのがベストですが,くれぐれもご注意を!

デュッセルドルフ(ドイツ)のラスト・サムライ

takeda fuchs w180h500個人的には,日本デーを訪れる日本の人たちに「武田グループ」を一度見てほしいと思います。
リーダー且つ創設者のフックスさんに初めてお会いしたのは30年前。クラシックな油絵を主とした絵画の額縁を製作する職人,フックスさんの自宅には縁側,障子,畳だけではなく,和服,つまり武士の衣類や武具を時代に忠実に手で縫い合わせるための道具や小物がたくさんあったのには驚きました。

なぜか武田信玄に惹かれ,まさに取り憑かれたかのように武田信玄一筋のオタクなのです。日本のテレビ局にも数回招待されたそうなので,ひょっとすると多くの人たちはご存知かも。

数ヶ月前にお話したときは,「またテレビ局に招待されたけれども,バブルの時期と違って旅費は出してもらえないし,身体も衰えてきたので断念します」とおっしゃっていました。お年は忘れましたが80数歳のはずです。
病身を押して,老体に鞭打ち,鎧を着るのは今年が最後かもしれません。

Samurai Gruppe Takeda

 

日独経済シンポジウム "Wirtschaftstag Japan"

Japan Tag Dusseldorf NRW 2019 h1200そして,ほとんどの訪問者には関係なく,また関心も薄いかもしれませんが,日本デーに併せて毎年催されているのが,日独経済シンポジウム "Wirtschaftstag Japan"。
5月27日(月)にインター・コンティネンタルホテルで催されます(無料,申込み要)。

今年のテーマは,IoT の鍵を握る AI(人工知能)とイメージング・テクノロジー。世界の表舞台では自動運転技術がいつもトップテーマですが,医療技術をはじめとする数多くの分野の改革を支えるディジタル技術だけに,独日のコラボレーションを求める声は想像できます。

近々予定しているプライベートな日本旅行を楽しみにしているというシュラーダー観光局長(写真右から3人目でハッシュタグを持っている人)は,「東京オリンピックは3D放映になると聞いています。サッカーなども視聴者が望む,あらゆる角度から観戦することが可能になるらしく,たとえば審判員の視線を通したイメージなどは想像するだけでもすごいことで,ディジタル・イメージング時代の幕開けを感じさせます」と嬉しい様子。

実は,ダンディーな礒デュッセルドルドルフ総領事(写真右から2人目,一番右はガイゼル市長)も新元号初の日本デーに期待を寄せるスピーチを流暢なドイツ語でドイツ人記者たちに行った説明会があったのは,マンネスマン,ボーダフォンを経て,現在はNRW州経済省が入居している,旧市街で唯一の高層ビル。NRW州経済省の正式名称も,以前は「ノートライン・ヴェストファーレン州・経済・エネルギー・産業・中企業・手工業省」だったのですが,いつのまにか「ノートライン・ヴェストファーレン州・経済・イノベーション・ディジタリゼーション・エネルギー省」に変わっていたことを知りませんでした。
中小企業,手工業が消えたことを嘆くべきか,時代の流れとしてドイツの目指す経済方針を察するべきか,まぁ前向きに理解することにします。
日独経済シンポジウム 2019

遠くからの日本デー訪問で宿泊が必要な人たちにはデュッセルドルフ観光局手配の "Japan-Tag Pack" もお奨め
Hotelpaket zum Japan-Tag 2019(デュッセルドルフ観光局)

Feuerwerker und Kurofuneしかし,何と言っても最大の影の立役者は花火職人。
例年は窪田さんと社員1名の2人ですが,今年は社長さんや女性社員2名を含めた4人での渡独。

また日本デーの前日(金曜日)は朝から,花火の打ち上げを担当するドイツの花火会社の準備を手伝いながら,黒船ジャズバンドのメンバーやケルン日本文化センターの職員の人たちと共に,オーバーカッセルのライン河畔で,日本デーの最終PRをテレビ・新聞のメディアに向けて披露しました。
黒船ジャズバンドは今夜はケルン文化センターでコンサート,明日は旧市街のブルク広場のメインステージで19時から演奏。
花火打ち上げは,現場での準備を担当するドイツの花火会社とのコラボレーションです。

北陸火工(花火製造会社)

 

That's All