Social Distance First - ドイツにおける接触制限は6月5日まで延長

にもニにも人間(じんかん)距離 ー ドイツ国内におけるコロナウイルスの感染増加率のポイントが1前後まで下がったため,ロックダウンの緩和が始まりましたが,基本はドイツ政府が決定,詳細は州に決定権があるようです。なかでもテューリンゲン州が宣言した大幅な制限解除案に驚いたのか,怯えたのか,ドイツ政府は急に接触制限を6月5日まで延長することを決定しました。

 

・屋外における3名以上の集まり禁止(家族を除く)
・屋外での人との接触は少なくとも1.5メートルの間隔を保持すること
・屋内においても家族以外の人の訪問は数名以内とし,多数の集まりは禁止
・飲食業は,持ち帰り・配達を除き,禁止
・その他,一般客と接する自営業は,医療介護関係および緊急要件を除き禁止
・以上の規則に違反した場合,最大2万5千ユーロの罰金(連邦州によって罰金の有無および額は異なる)

コロナ予防対策を徐々に緩和すること自体には基本的にドイツ全州の意向が一致しているのですが,緩和の規模や方法については意見が分かれ,慎重派と楽観派の州の方針が大きく異なる問題を引き起こしています。

メックレンブルク・フォーポマーン州は広大な土地に人口も少ないので人が密集することもあまりなく,もともとコロナ感染者が少ない地域だったこともあり,真っ先にドイツ全土からの観光客を歓迎する宣言をしました。
ただ,天気の良い日には多くの人たちがバルト海の海辺に押し寄せることを考慮して条件もあります。
他の州からメックレンブルク・フォーポマーン州に行く人は必ず宿泊が必要になり,日帰りで当州の海岸などに出かけることはまだ許されていません。
いずれにせよ,宿泊は6月からドイツ全土でできるようになる予定です。
同時に,従業員のマスク着用,できるだけ人と接触しない最低時間でのチェックイン・チェックアウト,食事も朝食は室内でとるなど,宿泊施設でもいくつかの規定が定められています。

また,早期に実施したコロナ対策が功を奏したテューリンゲン州も大きな緩和を宣言。厳しい自粛政策を続けているバイエルン州は,州境を接する地域にホットスポットがあることもあり神経を尖らせています。

複数のウイルス学者は個人や自治体の「自主性」や「自己責任」に信頼を寄せた「自由」に対して懐疑的で,第二のウイルス拡大の波は避けられないだろうと予測するなか,テューリンゲン州ではレストラン営業や教会などでの集会を自由に開けるようになり,ザクセン州も続く気配です。

そのような危なっかしい解除のなか,すでにドイツ北部ではひとつのレストランから100人近くが感染,ニーダーザクセン州でも1レストランで50人ほどの感染が確認されています。

しかし,2ヶ月あまりの不自由の末に,精霊降臨祭の休暇時期まで自宅待機したくはない気持ちも分からないではありません。
いずれにせよ,テューリンゲン州ほどではありませんが,コロナ規則を守った上ならば休暇旅行,ホテル宿泊,レストラン,屋外プールや海岸などでの自由行動ができるようになりましたが,同時に人との接触制限規則は6月5日まで延長することをドイツ政府は決定しています。

多くの人が集まるイベントやバー・ナイトクラブなどはドイツ全土でまだ営業禁止されていますが,ほとんどの州でレストランやビアガーデンは営業可,屋外プールや遊園地などは州によって異なったり,特別な規則が定められたりしています。
私的な集まりやパーティーなども州によって許可されている人数が異なります。

人に近づかず,接触を避けるだけではなく,間隔を置くことによる多大な効果

社会経済生活に多大な悪影響を与える厳格な制限をこれほどまで長期間に渡って行うのはなぜだろうかという疑問は大きかったのですが,考えは変わりました。医療崩壊に向かうことなく,被害者をできる限り抑えることが最終目的だとしても,以下のようなビジュアルな情報は説得力があります。

 

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