fuerth 1 1280世界最大の煉瓦造りの高架橋「グルチュ谷橋」

ーロッパで初めて蒸気機関車が鉄道を走ったのは英国(1825年)ですが,続くドイツで初めて開通したのはニュールンベルクとフュルト間の鉄道(1835年)です。

フュルト(Fürth)はニュールンベルク市内ではありませんが10キロも離れていないので郊外という感じです。筆者も仕事先だったフュルトに初めて行ったとき,意外なところで目にした南欧の田舎町のような数世紀前そのままの町並みに驚きました。
「そのままの町並み」とはいっても,裕福層のユーゲント様式建築物にしろ,町人のぎゅう詰め長屋にしろ,汗や泥が染み込んだ暗い雰囲気漂う,という意味です。
ニュールンベルクは戦時中の空襲で全滅でしたがフュルトは戦災を逃れたのかもしれません。

ニュールンベルクは中世都市の趣があふれた魅力的な町ですが,やはり修復都市の持つ「きれいさ」が生の歴史への想像を妨げている面もあります。それに比べ,フュルトは全く修復されず,放置された小古都といった感じです。ニュールンベルク中央駅から地下鉄(といってもほとんど地上)で15分ほどですので,ニュールンベルクを訪問する機会があったらフュルト駅から数百メートルほど離れた一体を少し歩く散策もお奨めです。

そのドイツ初の鉄道もニュールンベルクからフュルクを越え,ライプツィッヒまで伸ばす敷設計画が立てられます。
鉄道会社はニュールンベルク・ライプツィッヒ間で最も条件が良い経路上に2つの橋を建造することを決定します。
グルチュ谷橋(Göltzschtalbrücke)とエルスター谷橋(Elstertalbrücke)です。

gltzschtalbrcke 640特にグルチュ谷橋の建造は大プロジェクトのため,1845年,コストを最も節約した建造方法とアイデアを懸賞付きで募集する広告を,ドイツの全ての大新聞に掲載します。
大きな反響を呼び,81名の技術者からの応募を選考することになります。
審査委員会の委員長はヨハン・アンドレアス・シューベルト教授です。しかし,応募された企画書には静荷重を考慮した構造計算がなく,鉄道が走行する条件下での動荷重を実証した技術者はひとりもいませんでした。
最終的に懸賞金を4等分し,4つのプロジェクトに分け,シューベルト自身もプロジェクトに参画し,静荷重の構造計算に取り掛かります。

ほとんどの建造材料を煉瓦で賄うことになった実の理由は,まず鉄道会社の少ない予算および余裕のない建造期間でした。建設現場近くに広大な粘土置き場があり,レンガは少ない費用で大量に焼成することができたので,最終的に建材は煉瓦に決定されたのです。
ただ,力学上,すべて煉瓦で建造することは不可能なので,最も荷重がかかる箇所(基礎,支柱,アーチなど)には,花崗岩の自然石や切石積みが欠かせませんでした。

しかし,支柱を立てる基礎工事の時点で土壌の硬さが不足していることが分かり,さらに深く掘り下げるには費用や期間だけではなく,技術的にも困難な理由などから,建造計画はさらに再び変更されることになります。
すべて同サイズのアーチで建てる予定だった当初の計画は,ヴィルケ技師の提案により,中央部分に2つの大きなアーチを作る方法に変えられます。しかし,必要に迫られて変更した中央部の大きなアーチはアクセントになり,偶然とは言え,最終的にデザイン的にもっと綺麗な見栄えになりました。

煉瓦数は約2600万個,橋の全長574メートル,高さ78メートル
毎月最大1736名の建設労働者,内30名が危険で厳しい労働条件下で命を落としています。

建設完了は1851年。当時は世界で最も高い鉄道橋でした。

1851年建造,現在でも利用されている,煉瓦造りの高架橋としては世界最大のグルチュ谷橋(Göltzschtalbrücke)

旅のヒント

チップで戸惑わないために

euro coinsレストランやカフェの勘定書はチップ込みの値段を記載するようになって久しいですが,それでもやはり多少のチップは当たり前になっているようです。

でも,その当たり前の額は?となると人さまざま。
いわゆる,高級と名のつく施設(ホテル,レストラン)は別ですが,一般的には,四捨五入でいく人が多いようです。

例:
2.5 € の飲み物のみ >> +0.50 で,3 €
(立ち飲みは,ゼロか20セント程度)
18.50 € の食事 >> 20 €
38 € の食事 >> 40 €
31 € の食事 >> 端数が出ないのでむずかしい。2~3ユーロ
一般レストランならば,数人で額が高くなっても,10ユーロのチップはやりすぎ。

という感じでしょうか。因みにヨーロッパでは,枕銭なるものはありません。
その代わり,ポーターやルームサービスは,レベルに応じて,1~3ユーロ。

電動自転車レンタル

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アムステルダムの自転車は有名ですが,自転車のインフラやサービス環境はコペンハーゲンの方が上かも知れません。そのコペンハーゲンでレンタル電動アシスト自転車が市と観光局の推進で大きく広まっています。GPSマップ付きバイクで町のステーションのどこからでもレンタルして,どこでも乗り捨て可。まさにEバイクのスマートシティー。高価なセグウェイと異なり,レンタル料金は1時間25クローネ(約3.5 € | 400円)。予約要
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金の切れ目は,旅の切れ目

pickpockets beware

身の安全が最も大事なことは誰でも知っています。それで,ヨーロッパではあまり大事件は起こりません。

置き引き,スリが多いことも,みんな知っています。それでも,なぜ盗まれてしまうのでしょうか。
フランクフルト中央駅で,あそこにいる女性はスリですから気をつけてください,と警察官に言われたことが2回も(!)あります。

ユーロ導入国・非導入国

欧州連合に属しながら,通貨はポンドを保っている英国をはじめ,以下の数カ国を除くすべての国(17ヵ国)の共通通貨はユーロです。
また,欧州連合に属していないアンドラ(フランスとスペインの間の山間にある小さな国),コソボ,モンテネグロもユーロを採用しています。

独自の通貨を守っている国々:
英国,デンマーク,スウェーデン,アイスランド,ノルウェー,スイスなど

欧州諸国の時間

ヨーロッパ諸国の時間帯は3つ(ロシアを含めると4つ)に分かれています。
英国,北アイルランド,ポルトガルの西側諸国,ギリシャやトルコを含む東側諸国を除いた国はすべて中央ヨーロッパに属します。
ほとんどの国が夏時間を採用し,日本との時差は中央ヨーロッパでは8時間(夏季は7時間)です。
夏時間は,通常は3月の最終日曜日の午前2時から10月の最終日曜日の午前2時までです。

英国,北アイルランド,ポルトガル:
GMT / GMT+1(夏季)
中央ヨーロッパ諸国:
GMT+1 / GMT+2(夏季)
ギリシャ,トルコ,東欧諸国:
GMT+2 / GMT+3(夏季)
* GMT (ヨーロッパ中央時間)

ドイツ旅行の安全情報
バックパッカー

貧乏旅行より,賢い節約旅行を

国民の平均給与は低いのに,旅行者にとって高くつく国もあります。それでも,旅行滞在費の多くは宿泊と食事にかかることを考えると,東ヨーロッパ諸国は西ヨーロッパの半分ぐらいのお金で旅行できるようです。 西ヨーロッパでは南に下るほど物価は(ユーロ導入以前ほどではないにしろ)安くなります。 ローマ以南のイタリア,そしてアテネを除くギリシャの田舎町など。特に,経済危機の波を受け,宿泊費・食費が非常に下がっている,気候が温暖で海もきれいなギリシャは,これからバジェット・トラベラーの人気スポットになりそうです。

ヒント: バックパッカーは耳栓を常備 ?! (ドミトリー式の部屋に宿泊すると,いつも大きないびきをする人がいます。彼はぐっすり寝て,周りの人は寝不足)