ドイツの電話回線


router w640 10年前のリピーター健在

数年置きぐらいに新たな機種に代えているドイツ・テレコムのルーター。
3-4年前からSpeedport W 925Vを使い続けてきた。

テレビ受信もテレコムからのレンタルで,メディアレシーバーを使用している。
実をいうと,当初からテレビ受信がたびたび遮断されるのが問題でサポートに何度も電話したり,市内にあるテレコムサポートへも出かけて行ったのだが,完全解決とはいわれぬまま今日に至っていた。

多少の中断は当たり前かもしれないと思っていたけれども,あまりに耐えられなくなったので,1年以上経っていたこともあり,交換してもらうことにした。

ドイツ在住の人はご存知かもしれないけれど,テレコム(おそらくヴォーダフォンなど他社も)のレンタル機器は,最低契約期間の12ヶ月を過ぎ,その時点で新機種が出ている場合,理由なしに交換可能だ。

私のPCはWindows7,それもデスクトップ。無線LANを挑戦したけれども,調子が悪いのでリピーターからLANケーブルを繋いでいる。
リピーターは屋内にあるどこの電力コンセントからでも繋げるので非常に便利。ドイツで最もポピュラーなのはフリッツボックスだけれども,私はもっと安い(20ユーロ前後)のをデュッセルドルフのコンラッドで購入した。

テレコムのアドバイスは鵜呑みにしてはいけない

前置きが長くなったけれども,ここからが本題。
2年前にデュッセルドルフから田舎町に転居した。そして先月再び転居。
転居に伴い,プロバイダー数社を調べたけれども,結局テレコムに留まることにして転居手続き。過去30余年,10回以上引っ越したけれども,新居で電話回線が予定通りの期日に繋がったことは一度もない。

それで,今回もたかをくくっていたのだが,何と予定日の朝に完璧につながった。
しかし,いつもと同様の問題はインターネットテレビの線。
インターネットテレビも受信できるリピーターがあるのは知っているけれども,所有のコンラッドのリピーターではなぜか受信できない。PCのインターネット受信は可能。

したがって,いつもルーターから長いLANケーブルを引いている。
ところで偏見かもしれないけれど,女性はコード線が床を這いついでいる状態は耐えられないようだ。
理由は「掃除がやりにくいのよ」,だけれども,それだけではなさそうだ。
知り合いの奥様方も我が家のオクサンも非常に嫌がる。

WLAN受信のための機器はあるけれども,レンタル・購入,共に高いのでパス。
それで,これまでは電話のソケットおよびルーターが置かれている場所の近くにテレビを置いていたのだけれども,転居先のアパートではそれが無理になった。

そうこうしている内に通常のインターネットのWLAN受信も度々中断するようになった。それで,最寄のテレコム代理店に行くと,自分でテレコム・サポートに電話しろ,と言う。新たな契約なら喜んで即行うのに,問題対応は極力渋るいつもの姿勢。それでテレコムに連絡。

知らなかったなぁ。最近は回線もオンラインで遠隔診断できることを。
数回のオンライン診断を繰り返した後,直った,と思ったのもつかのま,再び切れるようになったので,ルーターを新機種に交換することにした。

新機種のルーターでは,Speedport Smart 4があるらしい。
分からないけれども,どうせ同じ料金なので交換した。

そしてリピーターも新たな設定が必要になったが,うまく行かない。一旦はルーターからLANケーブルを引いていたけれども,どうも納得できない。
新たなリピーターの購入,テレコムのWLAN機器のレンタル,床を這いつく長いケーブル,迷いながらテレコムのフォーラムやサポートを読むと,似たような問題を抱えている人も数人いた。

テレコムの回答

市販の多くのリピーターは残念ながら,最先端技術のSmart 4に対応していないようです。
テレコムのWLAN機器やMeshシステムなら全く問題ありませんので,これらをお奨めします。

access point w640確かに,ルーターのSpeedport から無線LANが弱かったり,届かなかったりするならば,WLAN用アクセスポイントを購入またはレンタルするのが最も快適な解決法であるとは思う。

貧乏人の私の場合は懲りずに,説明書に従ってSmart 4から古いリピーターに直接アクセスしようとしても見つけてくれない。やっと「WiFi機器を見つけました」というメッセージが出たので喜んだのもつかのま,全然ダメ。
それで,Smart 4からではなく,PCからのSmart 4設定画面で行ってみた。
なんと一発で見つかってアクセス成功。
それも,今回はPCのインターネットだけではなく,インターネットテレビ受信もリピーターからできるようになった。

別にコンラッドを宣伝するわけではないけれども,10年前の20ユーロのリピーターが未だに健在なのはうれしい。
あぁよかった。

Comments powered by CComment