ドイツ語


Gaspreisdeckel

radiator w640ドイツの一般家庭の約半分はガス暖房。
賃貸アパートの場合,ドイツでは必ず,正しく機能する暖房設備がなければいけません。
ただ,見かけだけでは分からないことも多いので,まずは,自宅の暖房がガスかどうか確認しましょう。
通常は窓際に設置されているはずです。
因みに我が家は,以前は石油だったのですが,最近引っ越したアパートはガス暖房です。

ウクライナ戦争が始まり,ロシアからのガス供給問題が発生してから,ノルウェーなど他国からのより高価なガス輸入を余儀なくされたことも加わり,ドイツ国内でのガス料金は上がり続けています。

多くの世帯にはすでに値上げの予告通知が届いていると思いますが,もしまだ受けていない人がいたとしても,来年には必ず追加料金が請求されます。

もちろん,石油でも電気でも高い料金になるのですが,ガス代の値上げ幅は極端ですから。

ドイツのテレビのニュース(2022年9月26日)で,「ガス代の変更通知が来た。こんなの誰が払えるんですか!」と言いながら明細書がカメラに映っていました。

€ 2080,- € 2080,- € 2080,- € 2080,- € 2080,-

と続いている。彼女の家族1世帯のガス代だという。
年間の追加額ではなく,毎月の料金。

「これまではいくらだったんですか?」
「180ユーロ」

ガス提供会社は複数あるので,極端な例だと思うけれども,それにしてもにわかに信じがたい。我が家はどうなるのだろうか?

結局,孤立したハーベック経済相のGasumlageは修正を余儀なくされましたが,最終的には撤回するようです。

そこで,野党のCDU/CSUや左党などが主張していたGaspreisdeckelの導入が現実味を帯びて来ました。
Gaspreisdeckelとは,ガス(Gas)料金(Preis)蓋(Deckel),という語彙から想像できるように,ガス代の最終支払い料金の上限設定を指します。

これから上限額の設定に向けて議論が始まると思いますが,今年の3月からすでにこの案を主張していた専門家もいます。

上限額の決定は議論されても,上限額を定めること事態についてはどの党からも異論は出ないと思われます。

1世帯に住む家族構成と人数に応じて,昨年末ごろの料金が上限になるでしょう。

ただ,当然ながら,その分をカバーする費用はどこから出すのか,出るのか,という問題は続くわけですが,何らかの形で,多くの部分は国民が支払うわけですから,エネルギーの節約,特に来る暖房には特に注意を払いたいものです。

こちらには,火鉢もコタツもありませんから・・

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