郵便・DIN規格・印刷
Post und Telekommunikation in Deutschland
ドイツの郵便と通信
普段の郵便物の送付では,封筒に入れて,切手を貼って,ポストに入れるという段階は,以前と変わりません。ただ,ディジタル時代の波をあおり,一般の手紙の郵送で郵便局に行く頻度は非常に少なくなりました。それでも,特に日本から転居したばかりの人は「ドイツで当たり前」の知識は持っているに越したことはありません。
用紙サイズとDIN規格
日本はJIS規格でAサイズとかB判とか呼ばれる大きさの用紙が標準ですが,ドイツではすべてDIN (Deutsche Institut für Normung) 規格。勿論,どの大きさの紙を使用しようが本人の自由ですが,ビジネス使用や公式文書ではDIN A4サイズが標準です。
DIN B, DIN C などもありますが,あらゆる種類の紙の大きさを言う際,DIN A フォーマットが最も標準的です。
それで,例えば,ポスターの最大サイズはDIN A0,プリンターの標準出力サイズはDIN A4 ということになります。
封筒
封筒は,3つ折りのDIN A4サイズの用紙がぴったり収まる横長のフォーマットが一般的で,窓付き・窓なしの2種類があります。数枚以上の用紙や厚紙などの場合は,DIN A4またはDIN A5サイズの封筒も使用されますが,別に決まりはありません。私用の手紙では用紙も封筒も自由ですが,小さいフォーマットが好まれるようです。
郵便料金
ドイツ国内の郵便料金は標準サイズの封筒で20グラムまで60セントです。封筒を含めて20グラムですから,DIN A4サイズの用紙が3枚(80グラム/㎥以下の用紙)または2枚(80~120グラム/㎥の用紙)を目安にしたら良いと思います。
正式な書き方
ドイツでは何かと「書面による」という明示がありますが,要求されなくても,大事だと思われる事柄は文書として残しておいたり提出したりすることで,後々の誤解を防ぐ手段にもなります。
公の手紙と封筒の書き方については画像の図を参考にしてください。
書留
重要な郵送物は「届いていません」と言われない,言わせないためにも書留で送ります。普通郵便よりは高いですが(郵便料金に3.95ユーロ加算),Einschreibein mit Rückschein がお勧めです。しかし,完全・確実というわけではないことも留意しておくべきです。
発送日,届け日時,受取人などを証明できることが利点で,受取人の署名付きの葉書が戻ってくれば良いのですが,受取人がずっと留守の場合は,郵送不可で返送されてくることも考えられます。期日が決まった解約書面の場合など問題になるリスクもあるわけです。また,内容(中の文書)の証明はないため,「確かに手紙は受け取りましたけど,そんな文書は入っていませんでした」と主張するイジワルな人にあたると,実証が困難になります。まぁ,それでも自分で直接(大事をとるなら証人としての同伴者と共に)届けることが出来ない場合,ただ郵送するより書留で送った方がいいのは確かです。
ドイツポスト(郵便局)
- 休暇など留守中の郵便
数日以上,留守にするときなど,郵便箱に郵便が溜まっていると空き巣の目安になってしまいます。届け出を出しておくと,郵便物は郵便局に一定期間保管されます。1日から3ヶ月間の間で指定することができます。 - 転居時などの転送
新居への転送を最大12ヶ月として申請できます。
いずれの場合においても,個人用と法人用で異なります。
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