Wohnen in Deutschland
住まいとアパート生活


gaz光熱費(電気・ガス・水道)

基本的には電気・ガス・水道は切られることはなく,通常は入居したアパートで即使用できる状態になっていますので,自治体管轄のエネルギー公社に届け出るだけです。ガスは,日本と比較すると調理に使用することはあまり多くなく,通常は暖房や温水用として利用されます。ガスと水道はエネルギー公社がすべて管理していますが,電気は民営化されたため複数の供給会社がありますので,自由に選択できます。ただ,なかなか比較しづらい点もあります。
エネルギー公社の名称の多くは,Stadtwerk ですが,ベルリンの GASAG/BEWAG など固有の名称もあります。

アパートに入居するときは,家主または前の住居人の立会いのもとで,電気・ガス・水道のメーターをメモしてお互いの誤解を防ぎます。今のアパートから引っ越す場合も同様に,必ずメーターのメモをとるか,もらっておきます。通常は,アパートの鍵の受け渡しと同時に行われます。

アパートを出た後のエネルギー量の清算には半年ほどかかるのは普通です。それら全ての清算が終わらないと敷金(Kaution)も戻ってきません。ドイツでは「3回引っ越すと破産する」と云われる所以です。

新居に移り,申込用紙を家主またはエネルギー公社からもらっている場合は,記入して送るだけです。なければ,エネルギー公社に出向いて申し込むことになりますが,最近は多くのエネルギー公社でオンライン申請・解約ができるようです。エネルギー料金は前払いで毎月支払います。住人の構成によって,大体のエネルギー消費量は公社が把握していますので,それらの基本使用量を元に計算されます。分からない場合は,家族構成,家電製品,使用頻度などを説明して,申し込み窓口で相談されることをお勧めします。1年後に,不足料金または払い戻し料金が清算されます。それで,少なく見積もった使用量を最初に申請すると,後で多額の追徴金を請求され,あわてることにもなりかねません。
学生寮では,毎月の支払いおよび一年間の清算は同じですが,公社への個々の届出は不要です。Wohngemeischaft と呼ばれるシェア・アパートでは,自分がいくら節約しても,大量に無駄使いする人と折半になることも考えられるので,事前に話し合うなり,注意が必要です。

energy-kosten-familie Energie und Strompreis
エネルギーと電気代

新しい電化製品はエネルギー効率が向上していますが,電気代の値上げに追いつかず,家計に占めるエネルギー料金は高くなるばかりです。前世紀,1900年代までドイツでは電気代を気にする人は少なかったようですが,近年はほぼ全家庭の出費に響く出費のトップに入っています。
左記は,一般家庭の月々の出費としてのエネルギー費用(ガソリン代も含む全ての光熱費)の平均ですが,2012年には250ユーロ弱まで上がりながら,今年2014年は270ユーロ位までさらに増えることが予想されています。光熱費の高さは地域にもより,ドイツで最も高い州はテューリンゲン州とヘッセン州です。
ドイツでは,電力会社は値上げ前に通知することが義務付けられていますが,ドイツの電力供給会社152社の内,値下げを提示しているのは現時点では4社に過ぎず,他の全社が3.2-8.8%の値上げ率を予定しているので,一般家庭で今年は光熱費が最大100ユーロ増える覚悟が必要です。
じゃあ,安い別の電力会社に替えようか,という気にはなるのですが,ベストではなくともベターな会社を選ぶことさえ,どこからどうやって始めたらいいのか分からないのが現状です。
保証はしませんが,オンラインで居住地域の電気代と電力供給会社を検索したい方は・・・
>>> strom magazin

そこで,いろんな電化製品を購入する際に,もっと注意してみたいのがEU規定のエネルギー効率です。その前に,一般家庭にある電化製品がどの程度電気を消費して,いくらぐらい料金を支払っているのか内訳を知っておくことも参考になります。最近は家庭のコンピューター,そして多くの日本人家庭ではテレビなども一日中つけっぱなしになっていますが,まず注目すべきは,冷蔵庫のような常に電気を消費している製品です。
節電のイニシアティブ団体は,冷蔵庫,テレビ,洗濯機,調理オーブン,その他の電気製品があるとして,1人住まいの場合,1年間で平均230-370ユーロの電気代出費を計算しています。
>>> Energiewende


Energieeffizienzklasse
エネルギー効率クラス

energy-efficiency一般家庭の三大電気消費製品は,冷蔵庫,洗濯機,そして電気オーブンレンジです。
EUは1994年に規格化されたエネルギー効率表を導入しました。
エネルギー効率が最も高い節電製品はAクラス,最も低い製品,つまり電力消費量と無駄が多い製品のGクラスまで,7段階に分かれています。

現在では,テレビや電球までこれらの等級表示が記されていますが,近年冷蔵庫のエネルギー効率がさらに向上したため,特別等級も新たに設けられています。
同じAでも最高級は,"A+++" となっていましたが,ほとんどの冷蔵庫がA以上になったため,2012年7月以降は,ドイツでは,A+ 以下の冷蔵庫は販売禁止となっています。
環境保全のための節電の意義もありますが,やはり自分の出費節約が大事。それを考慮しても,10年以上も古い冷蔵庫なら新品と取り替えた方が良いどころか,数年で元がとれるようです。

また,2014年9月から,電気掃除機も対象となりました。現在市販されている電気掃除機の平均出力は1800Wですが,1600W以上の掃除機は販売禁止になっています。EUとしては,2017年までに最大出力を900Wまで落とす計画です。もちろん効率は落とさずに。しかし,掃除機に関しては出力と消費電力だけでは測れない部分があるのも事実です。つまり吸引力。それで,電気掃除機のエネルギー効率クラスでは,絨毯の床などの吸引力レベルも記されていますので,これから購入を考えられている方は詳細ラベルもよくご覧ください。


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